平素は当店をご利用頂き誠にありがとうございます。当店ではこれまで毎週木曜日を定休日としてまいりましたが、2019年3月より毎週水曜日を定休日とさせていただくこととなりました。お客様には大変ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解いただきます様、お願い申し上げます。
平素は当店をご利用頂き誠にありがとうございます。当店ではこれまで毎週木曜日を定休日としてまいりましたが、2019年3月より毎週水曜日を定休日とさせていただくこととなりました。お客様には大変ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解いただきます様、お願い申し上げます。
◇概要
FSQ-85EDP("P"なしも同じ)は焦点距離450mm / F5.3 の鏡筒です。写真撮影向きの鏡筒ではありますが、実は眼視用にも好適です。眼視での中心像はヌケがよくシャープで、TOEシリーズアイピースを使っての月面・惑星観望も十分対応できるほか、低倍率で月面の場所ごとの色の違いを眺めるのにも向いています。
本記事では直焦点時の写真性能について、実写画像をもとに見ていきたいと思います。
中心像は文句なくシャープで、APS-C最周辺ではわずかに円周上に星像が流れ始めますが、ここまでであれば実用上点像といってよいでしょう。35mmフルサイズ最周辺の星像の伸びは、本テスト機では画像左下で目立ちますが、これはA3ノビにプリントした画像では実長さで1mm未満で、等倍画像で見ない限りほとんど気にならないでしょう。それよりも、画面全域にわたり色ハロのない素直な星色表現に注目してください。
フルサイズ最周辺での星像の円周上ノビが気になる可能性があるのは
・モザイク合成するとき(境界部で星の形が変わる)
・星を小さくする処理を掛けるとき(伸びた星像を小さくすると線状になってしまう)
くらいだと思います。そのような場合は「フラットナー1.01x」の併用をご検討ください。
2月4日まで、スターベース東京店では「TSA-120N」鏡筒を展示しています!通常仕様と「N」を並べて展示しておりますので、見て触って、その違いをお確かめいただけます。
TSA-120鏡筒は口径12cmの光量と抜群のシャープネスの高さがあるにも関わらず、大変軽量コンパクトなことで皆様にご好評いただいております。今回限定販売となっている「TSA-120N」は、ノーマル仕様で対物フードに伸縮機構を持たせていたのを固定式とすることで、さらなる軽量化と低価格化をはかったモデルです。
「TSA-120」「TSA-120N」どちらも、気軽に眼視を楽しみたいけれど性能には妥協したくないという方にはもちろん、眼視も撮影も楽しみたいという方にも、きっとご満足いただける製品です。ぜひこの機会に実機をご覧ください!
※1/25現在…TSA-120N鏡筒はまだご注文受付中ですが、在庫がなくご注文からお渡しまでしばらくお時間をいただいております。
※上の画像はAPS-Cサイズ(1.6分の1)にトリミングしています。
◇概要
M(ミューロン)180C鏡筒に「μフラットナーレデューサー」を併用すると、焦点距離1760mm / F9.8 / イメージサークルΦ30mmとなりデジタル一眼レフなどのセンサーサイズに対応した写真用鏡筒となります。ミューロン(-CRSではない)は眼視や月惑星撮影専用と思われがちですが、実は本フラットナーレデューサーの併用で、銀河や星団への適性の高い、天体写真用の望遠鏡としても活かせるようになります!
本記事ではなかなか知られていないミューロンの良いところを紹介したいので、いつもより長めの構成となります。
まずはいつも通り
◇実写画像
を見ていきましょう。
これまでテストしてきた小口径屈折とは異なり、長焦点撮影時の星像の大きさは気流の影響をもろに受けます。星像そのものが常に細かく揺れ動いているために、その時間積分の結果として星像が大きくなるだけでなく、オートガイダーが気流の影響を拾うことで赤道儀の(オートガイド込みの)追尾精度が落ちることも星像肥大に影響します。
一般に「気流の不安定な冬場」+「大口径・長焦点」の組み合わせは星像がボテボテになってしまう最悪のパターンなのですが、それが功を奏して(?)今回は35mmフルサイズの周辺まであまり変わらない星像を得られました。
※ただし気流の安定する夏場ではまた違った結果になると思います。
こちらはフラット画像です。イメージサークルΦ30mmのあたりから急な減光がはじまり、フルサイズの隅ではほとんど光を受けていないように思われます。ですが周辺光量はゼロではないので、上の撮って出し画像2枚目のように、フラット補正を行うことでフルサイズ周辺部の一応の救済が可能です。
フラット補正にかんしては、これまでテストしてきた小口径屈折と同様に、PC白色画面を撮影する方法が使えました。小口径屈折ではピッタリあうのですが、今回は過補正気味となってしまいました。この方法はいずれ紹介したいと思います。
銀河や星団の写真では、背景はあまり強調処理をかけず、暗めに仕上げることが多いと思います。その意味では(=フラット補正とともにノイズごと明るくなってしまった周辺部は、画像処理によってまた暗めに戻るのでノイジーな感じを受けない)μフラットナーレデューサーは「35mmフルサイズのカメラでも対応可能」と言ってよいかもしれません。
※右端に見切れているのはM82スターバースト銀河です。
今回は等倍切り出し画像は(切り出した領域にほとんど星がなかったので)割愛します。
◇ピント合わせについて
ミューロン180Cは3本スパイダーを採用しているため、輝星には60°ごと、計6本の光条が出ます。なんとこの6本の光条は「ピント合わせ時にバーティノフマスクと同じはたらきをする」ので、ピント合わせがたいへん楽です!これは3本スパイダーのメリットのひとつですね。
◇ゴースト
M81の画像は、100m程度離れた場所にある複数の街灯の光を直に受けながら撮影したものです。画像左上の青い線をはじめ、よく見るといくつかのゴーストが確認できます。迷光を受ける環境では何らかの対策があったほうがよいでしょう。一方でM51の画像(近くに光源なし)ではゴーストは全く確認できません。
◇オートガイド
星像が点にならない要因はいろいろあります。赤道儀本体の追尾精度だけでなく、三脚の地面に対する沈み込み、極軸合わせの精度、鏡筒や各種ケーブルが風に振られること、各部の自重によるたわみ、各種ケーブルの自重のかかりかたの時間変動など、ほんとうにさまざまな要因が重なり合って、星が「流れた」という症状になります。
オフアキシスガイドは有効な解決策のひとつですが、今回の組み合わせでは周辺光量が足りないのと長焦点ゆえにガイド星が見つからないと困ると思い、「アリガタを長いものに交換」して親子亀ならぬ「コバンザメ方式」でオートガイドに挑戦しました。
その結果が上の画像です。10分間の露光に対して星はほとんど点像を保っています。わずかなズレは「長アリガタのたわみ」「オートガイダーケーブルが風に吹かれたこと」などに起因すると思われますが、それでもオートガイドしないのとでは雲泥の差です。
また、上の画像で確認できるように、露光中にミラーが傾いて星像が動く等といった現象は見られませんでした。(いわゆるミラーシフトはこのことではありませんので混同しないようご注意ください)
※EM-200の追尾精度が悪いのではありません。実際、ノータッチのほうの星像の「流れ」に対して垂直な方向の「振れ」は約3.5秒角と僅かです。長焦点の追尾はそれだけシビアだということです
※この「長アリガタ」は現在商品化を目指して企画中です。ご期待ください
◇まとめ
ミューロン180C(、210)は眼視や月惑星専用ではなく、オートガイドを併用すれば銀河や星雲、星団のクローズアップ撮影にも好適です!
東京店にてビクセンさんの「VSD100F3.8」と「A62SS」の展示を開始しました!
VSD100F3.8は35mmフルサイズはもちろん645の画角までの均質な星像と本体4.5Kgの軽量さが魅力でファンも多く、A62SSはキャリングバック付属・コンパクトで気軽にどこでも持っていける手軽さが魅力の鏡筒です。
天体写真用鏡筒としてFSQ-106EDと比較されることの多いVSD100F3.8ですが、スターベース東京店なら両方同時に見比べることができます!ぜひ見に来てください!
ジャンク扱いのレンズが大量に入荷しました!
直径は20mm~40mm程度で、同径で凸レンズと凹レンズのペアも見つかりますから「色消し」になるかもしれません…!
キズ・ヨゴレあり、ノークレームノーリターンのジャンク品ですが、ほんとうにたくさんありますので、皆様ぜひご来店ください!!お待ちしております。
※今のところ東京店のみ・店頭販売のみです。