スターベース東京のブログ

スターベース東京のブログです。店頭の様子や機材情報を中心に書いていきます。不定期更新。

【FS-60Q】 F10でも明るい天体は撮れる!フラットフィールドが魅力の小型撮影機になります

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馬頭星雲付近 2019年12月24日 天城高原にて撮影

Canon EOS6D(SEO-SP4) ISO-6400 150秒×16枚(総露光40分)

 

 

◇概要

 

FS-60CB」は小型軽量ながら発展性の極めて高い鏡筒で、発売から現在に至るまで多くのユーザー様に好評をいただいております。天体写真を撮る場合、小型CMOSセンサーでのいわゆる「電視」などでは直焦点のままでも問題ありませんが、デジタル一眼レフカメラなどを使う場合には周辺星像の質を高めるために各種補正レンズの併用をお勧めしています。

 

・レデューサー「レデューサーC0.72×焦点距離255mm / F4.2

・フラットナー「FC/FSマルチフラットナー1.04×焦点距離370mm / F6.2

・エクステンダー「エクステンダーCQ1.7×焦点距離600mm / F10

 

この3種類の補正レンズで、広い範囲の星像を良好にすることが可能です。補正レンズ同士は併用できず、単独で最良の補正となります。

 

エクステンダーCQ1.7×は鏡筒と同じΦ80mmの筒状をしていて、鏡筒中間部分にねじ込むようにして装着します。この状態(焦点距離600mm / F10)を「FS-60Q」と呼称しています。イメージサークルの明記はされていませんが、35mmフルサイズの周辺まで均質な星像が得られるのが魅力で、明るい対象であれば銀河や星雲の撮影にも活用できます。

 

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FS-60Q Canon EOS6D(IR改造) ISO-6400 150s jpeg撮って出し

 

 

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FS-60Q + Canon EOS6D(IR改造) フラット画像

 

 

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等倍画像



周辺光量落ちはほとんどなく、また(スポットダイアグラムの通りに)周辺まで星が丸く写っています。FS-60「Q」状態ではFS-60「CB」に比べて

焦点距離が伸びるので同じアイピースでも高倍率が出せる

・眼視性能がアップする

だけでなく、

★フルサイズの周辺までフラット(星像&光量)な写野が得られる★

という魅力もありますから、風景、月面、日食、そして銀河や星雲の写真にもぜひご活用ください!F10と他の屈折望遠鏡ラインアップに比べて暗いですが、今回は総露光40分でこのくらいは写りました…という参考にしていただければ幸いです。

 

焦点距離600mmクラスを実現するタカハシ鏡筒で最も軽量コンパクト、そしてお求めやすい価格のFS-60Q。天体写真も撮れるんですよ!

 

 

 

 

ミューロン用アリガタLたくさん入荷しました!

手軽にオートガイドができるとして、今年4月の発売以来大好評をいただいている「ミューロン用アリガタL」。

増産を重ねながらもまた在庫がなくなりかけてきていましたが、なんとか年内にたくさん用意することができました!

 

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口径3~4cm程度の小型ガイド鏡との相性は抜群で、構成を選べば600g程の重量増加でオートガイド化することができるので、搭載重量の余裕が少ない小~中型赤道儀を用いた身軽な装備での撮影を楽しむことができます。※ミューロン210による作例

 ミューロンは鋭い中心像が特長で、眼視向きのイメージが強い鏡筒ですが、
 ・専用の補正レンズでコマ収差を補正して撮影が可能
 ・重量が主鏡まわりに集中しているため非常に振動の収まりが早い
 ・焦点距離のわりに軽量でシステムが小さくて済む
 ・鏡筒設計上、比較的曇りにくい

など、撮影への高い適性も持っています。

 

 

春の銀河が見ごろを迎えている今、ミューロン180/210での長焦点撮影にチャレンジしてはいかがでしょうか?

年末年始・営業時間のお知らせ

 

いつもスターベース東京をご利用くださいまして本当にありがとうございます。

 

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年末年始は上記の通り、変則的な営業となります。休業期間中にいただきましたご注文やお問合せにつきましては2020年1月5日より順番にご対応させていただきます。少しお待たせしてしまうことがあるかもしれませんが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます m(__)m

 

12/15-1/15 ネットショップでキャンペーンを開催します!

 
日頃当店をご利用くださいまして誠にありがとうございます。早いもので、本年も残り2週間ほどとなりました。
 
そこで!!!
 
【歳末&初売りプレゼントキャンペーン】を実施します!!!!!
 

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■2019年12月15日から2020年1月15日までのご注文に対し、下記条件を両方満たした場合に当店オリジナル「クリーニングクロス(約24cm×約24cm)」をプレゼントいたします。
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・当店ネットショップでのご注文とご購入
・合計お支払い金額(※)が1万円以上
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(※)送料・代引き手数料・消費税込み。振込手数料は含まれません
 
■クリーニングクロスはご注文商品に同梱してお送りいたします。本キャンペーンは期間中でもクリーニングクロスがなくなり次第終了になります。ご了承ください。
 
皆様のご利用を心よりお待ちしております。スターベース東京のネットショップはこちらです!
 

【FC-100DZ + FC35レデューサー】スタンダードFCシリーズをFの明るい写真鏡にするレデューサー!

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M33 2019年9月6日 富士山中腹にて撮影

 

◇概要

FC-100DZは2019年9月に新発売となった焦点距離800mm / F8.0の鏡筒で、2枚玉フローライトアポクロマート屈折望遠鏡として「FCシリーズの完成形」を謳う高性能な天体望遠鏡です。そのままでの眼視像のシャープさ・色付きの少なさはもちろん、これまでのFC-100Dシリーズと同じ補正レンズを使った天体写真撮影にも高い適性を持っています。

 

今回はFC-100DF用に設計された焦点距離を約2/3に短縮するスーパーレデューサー「FC-35レデューサー0.66×」を併用して天体写真撮影を行った結果をご紹介します。

 

この状態では焦点距離530mm / F5.3 / イメージサークルΦ44mm となり、35mm版フルサイズをカバーするアストロカメラになります。

 

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FC-100DZ + FC-35RD0.66× Canon EOS6D(IR改造) ISO-2500 300s jpeg撮って出し

 

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FC-100DZ + FC-35RD0.66× + Canon EOS6D(IR改造)  フラット画像

 

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等倍画像



今回使用した「FC-35レデューサー0.66×」の魅力は、鏡筒と併用することで

眼視優先でF8前後のFC-100Dシリーズ → F5前後の明るいフルサイズ対応アストロカメラ

にできることにあります。FC-100DFではF4.8、FC-100DZではF5.3とFSQシリーズ並みの明るさで、しかも直焦点やフラットナー併用時にくらべて写野が広がるので、APS-Cなどのカメラで直焦点やフラットナー併用時にあふれてしまうような大型のメジャー天体を写野に収めることができるのが大きなメリットです。たとえば今回のM33銀河でも、APS-Cセンサーのカメラで撮影すると

 

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APS-C相当にトリミング

 

 このような画角になります。

 FC-35レデューサー0.66×は、FC-100Dシリーズ鏡筒のF値を明るく・写野を広くして天体撮影の可能性を拡げたい方におすすめです!!

 

 

 

 

 

FC-76「DS」鏡筒の展示を開始します!

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鏡筒外径95mm。FC-100DZを短くしたような外観です

 

この度、スターベース東京にて「FC-76DS」鏡筒の展示を開始しました。前後に分割できてお求めやすい価格の「FC-76DCU」はすでに多くの皆様にご好評いただいておりますが、あまり脚光を浴びてこなかった「DS」鏡筒にもスポットを当ててみたいと思います。

 

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まず、FC-76DSはフードを伸ばすとFC-76DCUとほぼ同じ長さです。鏡筒径は1981年発売の「FC-76」と同じ95mmで、FC-76DCUの80mmよりは太くなっています。ファインダーは同じ6×30仕様のものが付属します。合焦ハンドルはFC-76DCUは軽量なプラスチック製ですが、FC-76DSではアルミ製のものが採用されています。

 

 

 

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FC-76DSの大きな特長として、対物フードが伸縮式であることが挙げられます。対物フードを縮めるとかなりコンパクトになります!

 

 

 

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FC-76DSは2インチシステム接眼部なので接眼リング類の交換が容易です。また、ドロチューブストロークも長いので、さまざまなアクセサリーを取り付けられます。

 

 

 

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FC-76DS鏡筒の良いところをもう一つご紹介いたします。なんと、(FS-60CBを想定して作った)スターベースオリジナル「屈折用バッグSS」に収納可能です!!この写真では50.8スリーブ部分に「乾燥スリーブ(50.8)」を差し込み、またファインダーの脱着にはオプションとして「FQR-1」を使うことで、小型バッグに一式が収納できるコンパクトな状態に仕上がりました。外したファインダーや接眼リングは「タカハシきんちゃく」に収納しています。このきんちゃくは厚めの素材でできているので中身をしっかり保護できます。

 

今まであまり露出の機会がなかったFC-76DS鏡筒ですが、スターベース東京にて展示を開始いたしましたので、ご興味のある方はぜひお越しください!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

フジGマウントのカメラをタカハシ鏡筒に取り付けられるようになりました!

この度、スターベースオリジナルとしてこんなリングを作ってみました。

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中判カメラ取付アダプター(M98)

 

FSQ-106EDやFSQ-130ED、CCA-250などのM98リング接続をもつ鏡筒にフジGマウントのカメラを取り付けるためのアダプターです。下図のようにBORGリングと併用して使います。

 

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中判カメラ取付アダプター(M98) 取付図

 

イメージサークルの広いタカハシ鏡筒にラージセンサーのGマウントカメラを取り付けて天体写真撮影するのに最適です!詳しくは当店ネットショップのページをご覧ください!!

 

TOA-67フラットナーを想定した「中判カメラ取付アダプター(M92)」もあります。