スターベース東京のブログ

スターベース東京のブログです。店頭の様子や機材情報を中心に書いていきます。不定期更新。

タカハシ鏡筒用・電動フォーカサーのご紹介

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「ZWO EAF」のタカハシ鏡筒への取り付け例(ε-130D)

 

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拡大図。合焦ハンドルの代わりにモーターを取り付けます

 

お求めやすい価格でASIAIR PRO等でも制御が可能な電動フォーカサー「ZWO EAF」。標準状態ではタカハシ鏡筒への取り付けができませんでしたが、この度スターベース東京ではタカハシ鏡筒への取り付けに必要なパーツを加えたオリジナルバージョンを発売します!

 

・ハンドコントローラーなし

 「ZWO EAF スタンダードセット・スターベースVer.

・ハンドコントローラーあり

 「ZWO EAF アドバンスセット・スターベースVer.

 

どちらも通常版+300円(税込)で、必要なパーツが付いてくるのでお得です!これからお手元のタカハシ鏡筒を電動フォーカス化しようとお考えの方は、ぜひこちらをご検討ください!

 

※ZWO EAFにはクラッチ機構がありませんので、取り付けると手動でのピント合わせができなくなります。

※詳細はそれぞれの商品ページにてご確認ください。

 

FC-100DC、FC-76DSのお得な経緯台セット登場!

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FC-100DC+経緯台SBセットII

 

FC-100DC鏡筒とFC-76DS鏡筒で、タカハシカラーと同じライトブルーに仕上げた国産経緯台経緯台SB」と組み合わせたお買い得なセットが登場しました!

 

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FC-100DC+経緯台SBセットII (税込239,800円)

 鏡筒プラス20,900円で、鏡筒バンド×2経緯台が付いてくる!

FC-76DS+経緯台SBセットII (税込207,900円)

 鏡筒プラス19,800円で、鏡筒バンド×2経緯台が付いてくる!

 

※「経緯台SB」の単品販売はございません。

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それぞれのページにはスタッフお勧めのアイピースセットもオプションでご用意いたしました。鏡筒側のセット+アイピースセットがあれば一通りの星空観察が可能です。

 

シャープな像で使いやすい2枚玉のFCシリーズ。このセットから始めてみませんか?

ε-160ED鏡筒の展示機が来ました!

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現在はMORE BLUE鏡筒バンドと組み合わせてAXJ赤道儀に載せています

 

スターベース東京店にε-160ED鏡筒の展示品が来ました!焦点距離はFSQ-106EDと同じ530mmで、明るさはF3.3(副鏡の遮蔽を加味するとF3.6)です。ε-180EDほどの圧倒的な明るさではありませんが、35mmフルサイズの最周辺までほとんど点像に収束する極めて高い結像性能がウリで、すでにたくさんのご予約をいただいております。

 

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イプシロンシリーズ3機種の展示が揃っています!!

 

現在、スターベース東京ではε-130D、ε-160ED、ε-180EDのすべてが展示中です。実際に持ち上げてみたり、展示の各種赤道儀に載せ替えたりしながら実際の運用をイメージして比較検討いただけます。

 

イプシロンシリーズはFが明るく結像性能が高いので、さまざまな天体写真撮影の強力な相棒になります。短時間でなめらかな画像を得たいとき、淡~い対象にチャレンジしたいとき、シャープな星像で応えてくれるイプシロンシリーズをぜひご検討ください!

 

 

スターベース東京店は25周年を迎えました!

 

スターベース東京店は1995年10月1日の開店から25年が経ちました。
開店当初は4人から始めたお店で、その時から勤務している人間は私一人になってしまいましたが、今は若い子も多く入って6人体制になっています。

 

開店から間もない1996年冬に百武彗星が発見されて、瞬く間に明るくなり天文界が沸き立ちました。ただ、情報が少なく天文雑誌を頼りにタカハシP-2S赤道儀を持って撮影(もちろんフィルムカメラで!)に走り回っていました。

天候にはとても悩まされましたが、苦労の末に百武彗星の長い、ながい尾を見る事ができて「星好きでいて良かった!」と思った事を覚えています。

私が望遠鏡を欲しいと思い始めたのは1986年のハレー彗星接近でしたので彗星には特に思い入れがあるからかもしれません。

 

25年間、場所を変えずに営業して参りましたが店内はその時々で展示内容が変わっています。2000年当時の店内写真が見つかりましたのでご覧ください。ちょっと懐かしい機材があったりします。 

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2000年ごろのスターベース東京店内です。プライスカードは手書きでした。

 

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展示品が現在よりとても多かったのに驚かされます


望遠鏡や周辺アクセサリーは進化し続けますが、星好きの方々の気持ちは昔も今も変わっていないと思います。

「星を見るのは楽しい!」「星好きでいて良かった!」そんな気持ちを少しでも多くの方に持っていただければ、そのお手伝いが少しでもできれば嬉しいです。


我々スターベース東京のスタッフ一同、みんな星好き、星仲間です。

お客様と楽しみながら、時には教えていただきつつ、今後も新しい楽しみ方や便利な製品をご紹介して参りたいと思っております。

 

引き続きスターベース東京店をよろしくお願いいたします。

 

スターベース東京店 店長  池之上 武(いけのうえ たけし) 

 

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Omegon "LX3" を使ってみました!

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撮影中の様子。基本的には極軸望遠鏡は挿したままで干渉しません

 

先日取り扱いを開始した「Omegon Mount Mini Track LX3セット」ですが、ようやく実地で使う機会に恵まれました。スタッフはNEAF2019の出張時、現地で個人的に「LX2」(搭載重量2kg)を購入し愛用していましたが、今回の「LX3」(搭載重量3kg)はその後発売された新商品です。綺麗な星空のもとに持ち出して使うことで、いろいろなことを実感しましたので、それを皆様にお届けできればと思います。

 

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Canon EOS6D + TAMRON A012 焦点距離30mm 3分20秒露光 1枚撮り

 

LX3の使い方は以下の通りです。
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①カメラを取り付けてから北に向けて設置
②ゼンマイを巻く
③構図合わせ
④必要に応じて裏面のスプリングでテンション調整
⑤撮影スタート
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まずは設置です。付属の極軸望遠鏡はLX3本体にはめこんだまま自由に回転できます。北斗七星またはカシオペア座を使って回転向きを合わせたら、指定された場所(中央の円上の小円内)に北極星が来るように設置すれば完了です。
とはいえ、広角レンズでの星景写真撮影であればここまでの精度が不要な場合も多く、「極軸望遠鏡の視野の中央あたりに北極星が見えればOK」くらいのざっくりしたセットアップでも実用に困らない精度で極軸合わせが可能です。
LX3セットでは【極軸望遠鏡が標準で付属】するので、「筐体の北極星のぞき穴を使う」等といった方法よりも客観的に、かつ正確に極軸を合わせられるので嬉しいですね!
極軸望遠鏡は、空のじゅうぶん暗い場所で使うとスケールパターンが見えないことがあります。広角レンズでの1枚撮りがメインであれば、視野の中央あたりに北極星が見える程度の精度で十分ですが、厳密にスケールパターンを使いたい場合は対物側からヘッドライトやスマートフォンの画面などの明かりで照らして使ってください。

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用途を考えれば十分すぎるほどの極望が付属しています

 

設置が完了したら本体のぜんまいを巻きます。最後まで巻くと、そこから60分の連続駆動が可能です。同じ構図で連続撮影してコンポジットするような使い方でなければ、「構図を変えるたびにとりあえず追加で巻いておく」ことにすれば手間はほぼゼロで、追尾が停止してしまう心配がありませんから安心です。

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構図を合わせたとき、載せたカメラの荷重がぜんまいの巻き戻りを妨げる方向に掛かっている場合は、本体裏面のスプリングとフックを使って負荷の調整ができます。今回使ったのはCanon EOS6DとTAMRON A012 (15-30mm F2.8)で、付属の雲台と合わせて合計約2.2kgですが、どちらの方角を撮影する場合でもスプリングとフックを使えば正常な追尾ができました。この日は風が強く、常に体感5~10m/sほどの風が吹きつけていましたが、LX3は本体の剛性が高く、また三脚や雲台などの周辺機材との接合部分がしなってしまうようなこともありませんでした。

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上の写真の場合、スプリングのテンションが最も強く掛かるようにフックを掛けると、追尾速度が日周運動の速さを超えてしまって星が流れて写りました。逆に、スプリングのテンションを最弱にすると追尾スピード不足です。載せる機材と向きによって、どのくらいのフック位置が最適なのか、あらかじめテストして慣れておくと良いと思います。


LX3セットは極軸望遠鏡と自由雲台が標準付属なので、三脚さえあればすぐにフル装備で撮影に臨めるのが魅力です。電池を使わないので、万が一夜露が降りた状態で長期間放置してしまっても電池の液漏れなどの心配がなく、「とりあえずいつものカメラバッグに入れておく」だけで日々の星空撮影がずっと快適になります!
追尾精度の目安として一コマ当たり 100 ÷ 35mm換算焦点距離 分まで大丈夫ということですが、今回は強めの風が吹きつける中でもこの数値を達成できたので安心しました。この数値は具体的には

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焦点距離35mmで2分50秒
焦点距離30mmで3分20秒
焦点距離24mmで4分10秒
焦点距離15mmで6分40秒

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は星を点にできるということなので、一般的な星空撮影には十分かと思います。

次回はLX3と中望遠レンズを使って、より厳密な追尾が問われる対象にチャレンジしてみたいと思います。

 

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※撤収後、薄明開始直前の夜空を見上げたら、冬の天の川と黄道光のクロス、純白に輝く金星がとってもきれいでした。あわててカメラを再度取り出して撮影しましたが、固定撮影だったのでここまでです。もし追尾していれば、もっとシャッタースピードを長くできた→ISO感度を落とせた→ノイズが減った→よりなめらかな画質になった のに…とすこし後悔しています。「いや、こういう時こそLX3を使いなさいよ!」と突っ込まれてしまいそうですね。

 

FS-60CBなどに「四頭ターレットレボルバー」を取り付ける方法

タカハシ「四頭ターレットレボルバー31.7D」は天頂プリズムが内蔵された回転式アイピースアダプターで、4つまでのアイピースを簡単に切り替えることができる便利なアイテムです。システムチャートにはありませんが、次のようにすればFS-60CB / FS-60Q / FC-76DCU / FC-100DCの小型接眼体を持つ鏡筒にも取り付けられます。

 

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追加で「50.8アダプターFS-78用」が必要ですが、これだけあれば取付が可能です。上記の4鏡筒では、タカハシの31.7mmアイピースを使った場合、ドロチューブを半分ほど繰り出した状態で無限遠にピントが合います。

 

暗闇でもアイピースの抜き差しが不要で、カチッカチッと小気味よいクリック音で軽快に動作する四頭ターレットレボルバー31.7D。アイピースを交換するだけに55,000円も…と思われるかもしれませんが、いつも使う4本(まで)を差したままにしておけば、毎日の星見でアイピースの抜き差し作業 / アイピースを鏡筒と別に運び、保管する作業から解き放たれるので、より気軽に「望遠鏡を出そう!」という気持ちになれるかもしれません。使い方によっては価格以上の価値を感じていただける製品だと思います。

 

【注意】

四頭ターレットレボルバー31.7Dを使うと接眼部がかなり重くなります。KBプレートを使ったり、アリガタアリミゾ化したりして、鏡筒の前後バランスを整える必要がありますのでご注意ください。

 

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タカハシきんちゃく復活!

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外寸は30cm×22cmです。

 

いつも大好評をいただいております「タカハシきんちゃく」が再入荷しました!今回は、これまでの「大」(外寸27.5cm×20.5cm)よりも一回り大きな外寸30cm×22cmで、タカハシの7×50ファインダー&脚(FQR-1台座、照明ユニット付き)が収納できる大きさになりました!機材整理になにかと使える便利なきんちゃくです。各色税込880円です。お求めはネットショップの商品ページからどうぞ!!