スターベース東京のブログ

スターベース東京のブログです。店頭の様子や機材情報を中心に書いていきます。不定期更新。

TOA-645フラットナーのTSA-120鏡筒への適合について

TOAシリーズに迫る高い眼視性能を備えつつ、格段に軽量で扱いやすいTSA-120鏡筒。大口径屈折望遠鏡のデビューに好適なスペックで、発売以来多くの方にご愛用いただいております。

この鏡筒は基本的は眼視性能の高さをウリにしていますが、実は天体写真用としてもお勧めです。TOAシリーズ用に設計された補正レンズ(TOA-35レデューサー0.7×TOA-35フラットナー)を流用することで、フルサイズの周辺まで整った像が得られます。

TOA-35フラットナー併用時は周辺光量低下のためイメージサークルΦ40mmとなっていますが、星像の様子は35mmフルサイズの周辺まで良好です。

TSA-120にTOAシリーズ用の補正レンズが使えるのなら、もしかしたらTOA-645フラットナー0.99×も使えるのではないか…?という想像ができます。(実際そのようなお問い合わせもございます。)

そこで、今回のブログ記事ではTOA-645フラットナー0.99×をTSA-120に取り付けたらどのような写りになるのか試してみたいと思います。レデューサーの類推から、こちらも同じくTOA-150B用の構成(TOA-645フラットナー150セット)を使いました。

※今回試した組み合わせはタカハシが公式にアナウンスしているものではなく、スターベース東京の独自検証です。焦点距離、公称イメージサークル、スポットダイアグラム等のデータもありません。この組み合わせについてはタカハシにお問い合わせいただいてもデータをご提供できません。ご了承ください。

 

接続について

2通りの方法をお勧めいたします。下図の接続方法(1)がシンプルで、ドロチューブ後端から

カメラ回転装置M

TOA-645フラットナー150セット

・カメラマウントDX-WR

と接続すれば無限遠にピントが合います。ただしこの状態ではドロチューブ繰り出し量がほぼ最大で、数mmしか余裕がありません。オートフォーカサーを使用する場合はドロチューブの端点まで回転してしまうと機器に負荷がかかりますから、カメラ回転装置Mとフラットナーの間に何らかの延長筒を加えてドロチューブの繰り出し量を減らし、オートフォーカサーが安全に駆動できるようにした方が良いと思います。接続方法(2)ではフィルターボックス補助リング(TSA-102)という、長さ52mmのM72延長筒を併用しています。

 

実際の撮影結果

TOA-35フラットナーはシステムチャート通り、TOA-645フラットナーは上記(2)の接続として、それぞれオリオン大星雲を撮影してみました。カメラは35mmフルサイズです。

どちらのフラットナーでも中心から周辺まで良く写っています。ただし周辺光量には大きな違いがあります。公称イメージサークルΦ40mmのTOA-35フラットナーに対して、TOA-645フラットナーの場合はAPS-C周辺で約10%、フルサイズの周辺では50%以上も光量が豊富な結果となりました。

TOA-645フラットナーを使用した場合、焦点距離は900mm×0.99=891mmほどでしょうか。この焦点距離では画面全体に銀河や星雲が写ることも多いので、周辺まで光量豊富に写しとめられることは大きなメリットに感じます。

 

カメラ回転装置の併用について

TOA-35フラットナーの場合、システムチャート通りに接続すると、カメラの構図回転は50.8スリーブ側面の固定ネジを緩めて行うことになります。極端に重いカメラを使わない限り、50.8差し込みの接続でも強度や傾きズレは問題ないことがほとんどですが、「カメラの構図回転」に関してはカメラが重くなるほど微調整が難しくなります。

これを解決するためにカメラ回転装置を追加しようとすると、標準付属の50.8アダプター(屈折用)を光路長の短い50.8アダプター(M-250CR)へ変更する必要があります。結果として下図のような構成になります。

このように比較するとコスト面ではあまり差がありません。また、どちらもカメラ回転装置MとカメラマウントDX-WRはレデューサー使用時にも流用できます。

TOA-35フラットナーは50.8スリーブ仕様で、2インチ天頂ミラーと併用できたり眼視-撮影の切り替えを素早く行えるのが魅力ですが、天体写真を撮ることに限ってみれば、やはりカメラ回転装置の併用をお勧めしたいと感じます。

 

今回のブログ記事では2つのフラットナーを比較しました。TOA-645フラットナーは大口径レンズのため周辺光量が豊富で、シャープネスに関してもTOA-35フラットナーとほぼ変わらない結果となりました。TSA-120鏡筒をお持ちの方は天体のクローズアップ撮影にいかがでしょうか?

<TSA-120鏡筒にバンド・アリガタを加えたセット販売もございます!>

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新製品「2×オルソバロー」登場!!!

12月19日に発売となったタカハシの新型バローレンズ「2×オルソバロー」。"収差の無い対物レンズに取り付けると、どこまで収差の無い状態のまま焦点距離だけを延長することができるかを追求した"(タカハシWebサイトより)ということで、結像性能には大いに期待できそうです。

この記事ではそんな注目の新製品2×オルソバローについて、気になる情報をまとめてみたいと思います。

タカハシ 2×オルソバロー 外観です。

 

概要

2×オルソバローは標準的なアイピースに対して同焦点設計になっています。つまりアイピースを単独で使うのと、2×オルソバロー+アイピースとするのでは、ドロチューブの繰り出し量はほとんど変わりません。

※眼視のピント位置は個人差があり、「同焦点」とされる場合でも、観察者によってはドロチューブ繰り出し量がわずかに変わることがあります。

ただしカメラや天頂プリズム等を取り付ける場合には、ドロチューブの繰り出し量が変わります。これは追ってご説明します。

 

取り付けについて

2×オルソバローを使う際に気にしていただきたいのが「差し込み部分の長さ」です。先端の黒色部分は外径Φ30mmで、31.7mmスリーブの付け根から測った差込深さは49mmです。通常のアイピースの差込深さ(タカハシ製では通常25mmほど)に比べて長いので、鏡筒側パーツに当たらないかをご確認ください。

例えば31.7mm径の天頂プリズム/ミラーと併用する場合、2×オルソバローは天頂プリズム/ミラーよりも対物側に配置する必要があります。

 

50.8mm径の天頂ミラーやプリズムは、接眼側のスペースに余裕があるので、ほとんどの場合で写真のような接続が可能です。

 

また、2×オルソバローのレンズユニットは31.7mm(アメリカンサイズ)のフィルターと同じネジ規格ですから、フィルター対応の天頂ミラー等にはこのように取り付けることも出来ます。

 

CMOSカメラを取り付ける場合は、差し込みだけでなく、2×オルソバロー後端のM42オスネジにカメラをねじ込む方法もあります。

 

惑星撮影でADCを併用する場合は、バローとADCは直接ねじ込み、ADCとカメラは構図回転できるよう31.7スリーブを介して取り付けるのが良いでしょう。このような使い方にも便利です。

 

取付方法と拡大率について

このように2×オルソバローは眼視にも撮影にも多目的に使用できますが、接続方法によって実際の拡大率が変化することに注意してください。

タカハシWebサイトより

2×オルソバローの後端から焦点面(焦点を合わせたい位置)までの距離[メタルバック=b]が大きくなるほど、上記の計算式に従って拡大率が上昇します。

また、拡大率の変化に伴ってドロチューブの繰り出し量も変える必要があります。以下に具体的な接続例についてスタッフが実測した結果をご紹介します。

※2024/01/20 最下段の接続を追加しました



これらの結果より、接眼部に2×オルソバロー → (追加アクセサリー) → アイピースやカメラ、と取り付ける場合には、「bの増加分」と「アイピース単独で使用する場合に比べたドロチューブの繰り込み量」がおよそ6対1となることが分かります。2×オルソバローのご検討に際しては、上記のピント移動量を参考にして、ご自身の機材に対して問題なく使えそうかご確認ください。

 

このように2×オルソバローはメタルバックに応じて実際の拡大率が変わり、理論上は3倍や4倍になるようにして使うことも出来ますが、元々は2倍+αくらいまでで使うことを想定されています。結像性能の観点からは、拡大率は最大でも2.7-8倍くらいまでになるようにして使用するのが良いのではないかと思います。

 

 

具体的な運用について

CMOSカメラによる惑星撮影では、例えば

(1) FC-76DやFC-100D(F7~8の屈折望遠鏡

 → 2×オルソバローにCMOSカメラを31.7mmスリーブで差し込み(フィルターはスリーブ先端へ取り付け) で合成F値が15前後になるので、ピクセルピッチの細かいZWO ASI715MCを使用する

(2) Mewlon180CやMewlon210(F10-12の大口径反射望遠鏡

 → 2×オルソバロー、ADC、CMOSカメラと接続すると合成F値が30~35程になるので、惑星用として定評のあるZWO ASI662MCやセンサーが大きくて導入しやすいZWO ASI585MCを使用する

といった運用が考えられます。いずれの場合も無限遠には問題無くピントを合わせられます。

※このあたりは昨年の別記事でご紹介しております。あわせてご覧ください。↓

starbase.hatenablog.jp

 

肝心の2×オルソバローの「結像性能」についてですが、まずは発売からこれまでに使った感想をお伝えいたします。(スタッフ個人の主観です。あくまで一個人の感想なので、人によっては感じ方が異なる場合もあると思います。)

今回はTOA-130NFB鏡筒を使って、木星、月、重星などを観察しました。TPL-6mmと2×オルソバロー + TPL-12.5mm や TPL-9mmと2×オルソバロー + TPL-18mmのようにほぼ同じ倍率となるようにして比較したところ、両者の見え味にわずかな差は感じましたが、総合的に甲乙付け難く、どちらも中心像については同程度という印象でした。

ただし2×オルソバローを併用したほうが

・アイレリーフの長いアイピースを使っているので覗きやすく、また目とアイピースが離れるためレンズが曇りにくい

・(TPLアイピースとの組み合わせでは)周辺像が明らかに良くなるので月面観察では視野のフチまでシャープに見えて好感触

という利点を感じます。2×オルソバローを追加することによるコントラストやシャープネスの劣化は、今回は感じませんでした。

 

例えば現在12mm前後のシャープなアイピースをお待ちで、次は6mmくらいのアイピースが欲しいなぁ…と考えている方は、アイピースではなく2×オルソバローを追加することで6mm相当の倍率とするのも良いと思います。さらにここへTPL-9mmを買い足せば、2×オルソバロー併用の有無で4.5mm / 9mmという2通りのシャープな見え味が得られます。このように、良質なバローレンズが1本あれば、アイピースとの組み合わせでいろいろな倍率を実現できるのも魅力です。

他の鏡筒とのマッチングやシーイング条件の良い時(関東では春以降になるでしょうか…)の詳細な比較は、機会を見てまたご紹介したいと思います。

 

他にもお伝えしたい点があります。それはアイピース側の固定ネジが2つあることです。1つより2つのほうが良い…当たり前のことではありますが、「気軽な眼視なら手が届きやすい方の1つだけを締める」「重いカメラを取り付ける場合は2つともしっかり締める」など、状況に応じて柔軟に使える、その自由度が上がることに、スタッフはちょっと感動しました。ネジには硬めのグリスが使用され、タカハシらしい適度な締め感が実現されています。


2×オルソバローを使うのが楽しみですね!現在在庫は潤沢にございます。ぜひご検討ください!

 

 

すごいぞ!「FSQ-85EDレデューサーQB0.73×」のすすめ

11月14日に堂々発売をした「FSQ-85EDレデューサーQB0.73×」は、大変な人気を博しておりまして多くの方にお買い求めいただいております。ありがとうございます。なお、在庫につきましては潤沢にございますので、本記事や前回の記事などをご参考にじっくりご検討いただければと思います。

 

それでは早速!作例のご紹介をしていきます。まずは、前回の記事でご紹介できなかったフルサイズカメラでの作例です。

FSQ-85EDP + FSQ-85EDレデューサーQB0.73×
焦点距離330mm f/3.9
Canon EOS6D(IR改造)
4分×95コマ 総露光6時間20分

スポットダイヤグラムを裏切らない素晴らしい星像を実現しています。フルサイズ周辺でも申し分はないでしょう。

スポットダイヤグラム

今回は、馬頭星雲(IC434)やM78星雲、オリオン座の三つ星(2等星のアルニタク、アルニラム、ミンタカ)を含む構図にしてみました。中心から周辺まで均一でシャープな星像が得られています。周辺減光の様子は画像をご参照ください。

3分1枚撮って出しの画像です。

 

APS-Cサイズのカラー冷却CMOSカメラ「ZWO ASI2600MC Pro」でも撮影してみました。

オリオン大星雲
ASI2600MC Pro 3分×24コマ 1秒×15コマ 
総露光時間 1時間12分15秒

いかがでしょうか。総露光は約1時間12分です。

近年の長時間露光傾向をふまえれば、決して長いとはいえない総露光時間かと思います。また撮影地も、天の川の見える場所ではありますが、南側の低空は少々街明かりも気になるような場所で、主観ではありますが"非常に暗い"といえるところではありません。ただ、透明度とシーイングはよい日でした。

このように"長い"とは言えない総露光時間&"とても良い"とは言えない条件で撮影した、このオリオン大星雲。周囲のもくもくまで結構写ってくれて撮影したスタッフもビックリです。これを実現してくれたのは、何といっても「F3.9」という明るいF値でしょう。

さらに明るい星雲部分を拡大してみます。

中心部切り出し

1時間ちょっとでこれだけの解像度を実現できるのかと驚きました。今更ながら「FSQ-85EDP鏡筒」のポテンシャルの高さを再認識します。やはり、自信を持ってお勧めできる素晴らしい鏡筒に間違いありません。

 

M42以外にもいくつかの対象を"短めの"総露光時間で撮影してみました。

馬頭星雲周辺
ASI2600MC Pro 3分×26コマ 5秒×12コマ 
総露光時間 1時間19分

馬頭星雲や燃える木の構造も十分に解像してくれています。

続いてばら星雲です。

 

ばら星雲
ASI2600MC Pro 3分×20コマ 5秒×12コマ
総露光時間 1時間1分 

ばら星雲は冬の天の川の中に位置する星雲のため、これまでの3作品と比較して恒星が多く写っている印象です。撮影した日は、シーイングが非常に悪く星像がぼてっとしてしまっていましたが、画像処理をしてみたら星の色は良く出たという印象でした。

 

いかがでしょうか。

どの対象も1時間ほどと、短めの総露光時間ながら十分な写りを得ることができ、仕上がった作品にも満足することが出来ました。

昨今は「1晩1対象」や「長時間露光は正義」のような雰囲気を感じることもありますが、貴重な仕事の休みを使って、数時間運転して、寒い中頑張って機材を設置したのなら「たくさんの対象を撮影したい!」と思うのも自然かと思います。

今回は「FSQ-85EDPFSQ-85EDレデューサーQB0.73×」という組み合わせで撮影していますが、F3.9という非常に明るいF値や、その鏡筒の光学性能の高さを生かせば、一晩にたくさんの対象を撮影して楽しむことも十分可能だと感じさせてくれました。

 

さらには、せっかくですので自宅のベランダ(中程度の光害地)で オプトロンの「L-eXtremeフィルター」を使用して比較的長めの総露光時間でも撮影してみました。撮影開始したら寝てしまう、お気楽の睡眠撮影です。

オリオン大星雲
ASI2600MC Pro 3分×173コマ 
総露光時間 8時間39分

星雲の色は先のM42のようにはいきませんが、長い総露光時間のおかげで背景が滑らかになり、無理のない表現が実現できているかと思います。自宅のベランダなどじっくり撮影できる場所から、このようにお気軽撮影を行うのにも、Fの明るい光学系は便利です。

 

なお「FSQ-85EDレデューサーQB0.73×」を取り付ける場合「カメラ回転装置M」が必要になりますが、「FSQ-85ED鏡筒」をお使いの場合はこれを買い足していただくことになります。しかしまずは安価にスタートしたい…という場合、カメラ回転装置Mの代わりになる延長筒として「主焦点補助リング(M72 P1.0 32mm延長筒)」をご使用いただくことも可能です。

主焦点補助リングを使用した場合


今回は以上となります。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

オリオン座が日付をまたぐ頃に南中する、冬の星雲星団が撮影しやすい時季となりました。鏡筒のポテンシャルの高さ、明るいF値と周辺像の良さを実現するレデューサーを使って、メジャーで明るい星雲星団をたくさん撮影してみませんか?

【FS-60C 誕生25周年記念】FS-60CBX発売!!

1999年1月に生産を開始したタカハシの2枚玉フローライトアポクロマート望遠鏡「FS-60C」は2024年に誕生25周年を迎えます。

FS-60C

(記事を書いている私もそうでしたが)大変ありがたいことに「いつかはタカハシ」と弊社鏡筒にあこがれを抱いてくださる方も多くいらっしゃり「FS-60C(CB/Q)」はそんな皆様の夢を長年にわたって叶えてきた鏡筒であるかもしれません。初めて手にした"思い出の望遠鏡"としていつまでも大切に使用してくださる方も多くいらっしゃいます。本当にありがとうございます。

現行品である「FS-60CB」の一番の魅力は、軽量コンパクトでタカハシ鏡筒の中では比較的安価であることでしょう。「レデューサーC0.72×」( 255mm/F4.2)や「FC/FSマルチフラットナー1.04×」( 370mm/F6.2)を併用することで、様々な焦点距離に変化させることもできます。十分に天体写真を楽しむことができる望遠鏡です。

また「エクステンダーCQ1.7×」を使用すれば「FS-60Q」(600mm/F10)相当となり眼視用のコンパクト屈折望遠鏡としても活躍してくれます。

このように現在でも皆様に愛され続けている「FS-60C」が誕生25周年を迎えるにあたって今回発売となったのが「FS-60CBX」です。

限定モデル FS-60CBX

限定モデル「CBX」の大きな特徴は、撮影スタイルに対応しやすいように最小限のモジュール構成となっていることです。一番の魅力は「快適な撮影に必須な回転装置が標準で付属していながらFS-60CBより安い」ことかと思います。以下に2つの鏡筒の違いを表にまとめてみました。

  FS-60CBX FS-60CB
カメラ回転装置(S) あり なし
ドローチューブ延長筒 あり あり
補助リング(FS-60CB) あり あり
眼視アダプター(FS-60CB) なし あり
アイピースアダプター接続環(長) なし あり
31.7アイピースアダプター なし あり
6×30ファインダー(脚つき) なし あり
販売価格(税込) 79,200円 89,100円

 

このように「天体写真を始めるためにFS-60CBを買ってみようかなぁ・・・」と思っている方には、まさにぴったりのリング構成となっております。私もFS-60CBで天体写真を楽しんでいますが、先日たまたまアンドロメダ銀河を撮影しましたのでご紹介させていただきます。

M31 アンドロメダ銀河
FS-60CB+レデューサーC0.72×+ASI294MM Pro
ゲイン120 2×2bin 180秒×58枚 総露光 2時間54分

いかがでしょう。結構迫力のある「THE アンドロメダ銀河」を撮影でき大満足です。天体写真って楽しい!と思わせてくれる鏡筒であることを再認識できました。

 

また、軽量かつコンパクトであるこの鏡筒は「海外遠征」でも大活躍です。時間が限られた中での撮影には、レデューサー併用でF4.2となる”速写性”も大きなメリットとなってくれます。

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大マゼラン雲 ニュージーランド・レイクテカポ湖畔にて撮影 
 Canon EOS 6D(IR改造) 4枚モザイク

さらに「FC/FSマルチフラットナー1.04×」を併用すれば周辺の星像が大幅に改善され、ほぼ全面フラットフィールドとなることも魅力の一つです。

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IC1396(jpeg撮って出し)
FS-60CB + FC/FSマルチフラットナー1.04×+ Canon EOS 6D(IR改造) 
ISO-3200 360s 

また「エクステンダーCQ1.7×」を使用して「FS-60Q」相当にすれば、F10と暗くはなってしまいますが、中心から周辺まで均一でシャープな焦点距離600mmの望遠レンズとなるため、星雲や銀河をさらにクローズアップしての撮影にも活用できます。

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馬頭星雲付近 
FS-60CB+エクステンダーCQ1.7×+Canon EOS 6D(IR改造) 
ISO-6400 150秒×16枚(総露光40分)

 

今回は以上となります。回転装置付きで天体写真撮影に特化したリング構成の25周年記念限定モデル「FS-60CBX」。ぜひご検討ください!!


【FSQ-85EDP + レデューサーQB0.73×】 さすが専用品!新型レデューサーは超シャープです

 

天体写真を撮ると周辺までシャープに写り、眼視用としても抜群の中心像が得られる「フォトビジュアル」の大人気機種 FSQ-85EDP に、このたび専用品のレデューサーが登場しました。その名も FSQ-85EDレデューサーQB0.73× です。これまでMewlon-CRSシリーズと共用であった従来品レデューサーQE0.73×に対し、FSQ-85EDP専用の設計とすることで結像性能を一層向上させた製品です。

FSQ-85EDレデューサーQB0.73×

スポットダイアグラムを見ると中心から半径8mmのあたり(ZWO ASI533MC Proなどの最周辺に相当します)までは大きな差はありませんが、それより外側では星像の収束が改善されていることが分かります。

他の補正レンズも合わせてスケールを統一して並べてみました。新型品のレデューサーはフラットナーをわずかに上回るほどのスポットダイアグラムとなり、しかもイメージサークルΦ44mmを維持したままFが明るくなるので驚きます。

この度は新型レデューサーを使った撮影を行いましたので、その結果をご紹介いたします。

 

1.フルサイズの周辺像は◎

35mmフルサイズのデジタル一眼レフカメラ Canon EOS6DのIR改造機を使って撮影しました。

1枚撮って出し

等倍切り出し

フルサイズ最周辺まで色ハローが無く、しかも星像はほぼ真円を維持しています。F3.9の明るさでこの結像なので、すごいです。

 

従来品と同じ構図で撮り比べたデータはこちらです。シーイングの変化を避けるため、同じ夜に連続して撮影を行いました。

PixInsightの Aberration Inspector 機能で出力した2画像を並べました

こうしてみると、特にフルサイズの周辺において新型品の結像性能のすさまじさがよく分かります。

 

2.ミラーボックスケラレが少ない!

デジタル一眼レフカメラにはミラーボックスがあり、その枠自身や撮影時に跳ね上がったミラーが光路中の遮蔽となって周辺減光を生じることがあります。これがミラーボックスケラレです。

ミラーボックスケラレは画像の上下で横辺に沿った直線状の減光として見られ、特に画像の下側(実際のカメラでは上側=ミラーの跳ね上がった側)で強く生じます。従来品と新型品で、その程度を比較してみました。

RAW画像(ベイヤー配列)のまま「新型で撮った画像」を「従来品で撮った画像」で除算し、ぼかしてレベル調整(強調)したものです。上下の明るい領域が【新型のほうが光量の多い部分】 を表しています。

Fの明るい天体望遠鏡ではミラーボックスケラレが強く出る傾向がありますが、新型では従来品に比べて影響が軽減されていました。ミラーボックスケラレに関してはフラット補正でも補正が難しいので、一眼レフカメラをお使いの方にとっては嬉しい特長です。

これに関連して、画角の最周辺で明るい星に発生する放射状の光条(カメラマウントやミラーボックスでのケラレ由来)も、新型品のほうが目立たなくなっている印象を受けます。

※ミラーボックスケラレの程度はカメラにより異なります。今回はCanon EOS6D(IR改造)での結果です。他機種についても結果が得られ次第ご紹介いたします。

 

3.APS-Cセンサーでの比較

ここまでは35mmフルサイズで比較を行いましたが、最近はAPS-Cやそれより小さなセンサーを使ったカメラが人気です。小型の冷却CMOSカメラを使って素晴らしい写真を撮る方が増えています。皆様が気になるであろうAPS-Cまでの範囲では結像性能に差があるか?」も見ていきます。フィルターの有無による結像性能の比較も気になるところです。

以下にそれぞれの組み合わせで撮影した画像の、APS-C左上隅300ピクセル四方の切り出しを掲載します。

カメラはZWO ASI2600MC Proで、下段ではZWO IR/UVカットフィルター(2インチ)をカメラマウントDX-WRの対物側内側にねじ込んでいます。

<フィルター無しの場合>

APS-C での周辺像でも新旧レデューサーの結像に差が見られます。しかし従来品でも星像は丸くて色がずれているだけなので、画像処理によって新型品とほぼ変わらない結果に出来ると思います。

<フィルター有りの場合>

光路中にフィルターを追加すると、フィルター(ガラス)中を光が通過することによる諸収差の変化、フィルターの厚みに応じたバックフォーカスの光路長現象などの影響で結像性能が変化します。

このとき従来品では星像が放射状に伸びてしまいますが、新型品ではフィルターを入れてもなお真円を保っていて大変良好です。なお星像の"大きさ"に関してはシーイングの影響を受けているので完全な比較はできません。

最近は市街地から光害カットフィルターを使って天体撮影することが増えているので、そうしたニーズに対しても、新型の「フィルターを入れても最低APS-C周辺までは真円のまま」という特性は魅力的です。(フルサイズでフィルター有無の比較は、機会があれば後日行いたいと思います。)

 

4.作例写真(M33)

FSQ-85EDP + FSQ-85EDレデューサーQB0.73× + ZWO ASI2600MC Pro
ゲイン100 -15℃ 3分×40枚(総露光2時間)

APS-C冷却CMOSカメラによる撮影です。総露光時間は2時間とそう長くはありませんが、F3.9の明るさに助けられて滑らかな結果を得ることが出来ました。

撮って出し(ASIFitsViewで明るさ調整)

APS-Cセンサーでも周辺減光はありますが、フラット補正によって綺麗に補正できました。FSQ-85EDフラットナー1.01×使用時と同じく中心から周辺まで色ハローが無く均一にシャープな写りなので、使っていてとても心地よく感じました。

 

今回最もシーイングの良かったコマです。

ASIFitsViewの機能で星の大きさを評価してみました。中心からAPS-C周辺まで星の大きさが均一なことが数値でも見て取れます。すでに秋~冬の気流となって肉眼でも星のまたたきが分かる条件でしたので、鏡筒の光学性能が完全には発揮できていないと思われますが、この時期にこれだけシャープに撮れればかなり良いのではないかと感じます。

 

5.その他の特長

鏡筒の前後バランスが多少改善されている

無限遠にピントを合わせた状態。ドロチューブ繰り出し量は約10~15mmです。

従来品「レデューサーQE0.73×」は光軸方向の長さが約45mmあり、さらにカメラを取り付けるので全体の重心がリアヘビーになりがちでした。前後ネジに対してレンズ位置の異なる「レデューサーQR0.73×」ではレデューサーの大部分がドロチューブ内に隠れるものの、逆にドロチューブの繰り出し量が増大して、結局リアヘビーの状態は変わりませんでした。
それに対して新型のFSQ-85EDレデューサーQB0.73×は、レデューサーの大部分がドロチューブ内に隠れて光軸方向の取付厚みが25mmと短く、しかも無限遠にピントを合わせた際のドロチューブ繰り出し量はわずか10mmほどです。したがって重心位置が比較的対物側に寄っていて、これまでよりも前後バランスを改善できています。

 

・カメラのスケアリングエラーに対して鈍感

従来品と新型品ではベストピントの前後で星像の傾向が異なります。どちらも中心像は〇→・→〇ときれいな円形ボケとなりますが、周辺像では

※模式図です

と変化します。このためもしカメラ側にスケアリングのエラー(センサー面の傾き)があっても新型のほうが「四隅の星像の傾向が似ている」という特長があります。

 

 

まだまだ撮りためたデータがありますので、今後もご用意ができ次第ご紹介してまいります!FSQ-85EDP鏡筒の魅力をまた一つ増やしてくれる新型レデューサー「FSQ-85EDレデューサーQB0.73×」。ぜひご検討ください。

 

中心像がすごい!!! タカハシTPLアイピース実視レビュー

AbbeやLE、Erfleに代わる新時代のタカハシ標準アイピースとして今年7月に登場したTPLシリーズ。発売当初は12.5 / 18 / 25mmの3種でしたが、この度6mmと9mmが追加されて一層選びやすくなりました。

今回、スターベースのスタッフが実際に覗いた感想を記事にしましたので、皆様のアイピース選びのご参考になれば幸いです。

 

※眼視は個々人の身体(眼球→網膜→脳)を使って楽しむ行為です。見え方そのものや、見え方に対する「好み」も人それぞれです。本記事の内容はあくまでもスタッフの主観に基づいたものですのでご了承ください。

今回はTOA-130NFBにアイピースを差し替えてテストを行いました。恒星時追尾を掛け、常に対象が視野中心となるようにして観察しました。観察した日のシーイングは標準的でした。

 

 

私の思う「TPLアイピースの魅力」

TPLアイピースは設計こそ"標準的"なプローセルですが、以下の点においてかなり"特殊"な見え味の製品だと感じております。

1.ベストピントの瞬間に見え味が大きく変わる

2.像が明るい

 

<1.ベストピントの瞬間に見え味が大きく変わる>

中心像の見え味に関する内容です。標準的なアイピースでは、ピントを合わせる最中に “ベストピントのシャープネスはきっとこの位だろう” と予想ができて、実際その通りの結像になるのですが、TPLアイピースベストピントの際に予想を大きく超えてシャープネスがグググッと伸びるので驚きました。

※主観にもとづいたイメージです

この現象はタカハシ旧製品のAbbeシリーズ等でも感じていました。しかしTPLではベストピントの瞬間の「シャープネスの伸び」が凄まじくて驚きます。

しかも、この「一気にシャープになるピント範囲」が、Abbe等ではカミソリの刃のように"薄い"のに対し、TPLではわずかではありますが"範囲"と呼べるくらいには広いと感じます。

 

TPLアイピースではベストピントの範囲では、シャープネスが一気に向上しますが、同時にコントラストがもう数段上がって、惑星表面の模様などの濃淡の「濃」が一層濃くなるように感じます。

(視野の背景そのものが暗くなっている訳ではなさそうなので、あくまで気持ちの問題かもしれませんが…。)

 

 

<2.像が明るい>

レンズ枚数の多い広角アイピース等との比較ではもちろんですが、シンプルなタカハシAbbeシリーズと比較しても、やはり像が明るく見えます。

TOA-130NFBにAbbe6mmとTPL-6mmを取り付けてみずがめ座ζを観察した際にこれが顕著でした。みずがめ座ζは4.3等と4.5等の重星で、現在の離角は約2.4秒です。Abbeを覗いてからTPLに変えると明らかに像が明るく感じます。0.2等の差ですが重星のどちらがより明るいかを覗いた瞬間に判別できました。TPLは色合いが暖色系にならずニュートラルな感じなのも好印象です。

他の焦点距離でも、TPLアイピースは他のアイピースよりも像が明るく見えると感じます。重星の分離や暗めの惑星(土星天王星など)を観察するのにはvery goodです。

 

「レンズ全面を可視光全域で99%以上を透過する多層膜コートにし、迷光の入りにくい金物構成に良質な艶消し塗装を施している」(タカハシwebサイトより)

という工夫が効いているのでしょうか?TPLは「背景が暗く引き締まる」という感じではなく、「天体の明るさだけが明るくなっている」ような印象を受けました。不思議です。

 

 

★低~中倍率のTPLアイピース

こちらもTOA-130NFB鏡筒に取り付けて月面を観察してみました。

TPL-12.5 / 18 / 25mmも、高倍率の6 / 9mmと同様の印象です。ベストピントとなる瞬間に、シャープネスとコントラストが想像以上に向上します。ここで気づいた点を追加します。

 

<3."エッジ"が無い?>

いわゆる「エッジの立ちが鋭い」アイピースというと、月面クレーターなどの明暗部分で"明るさにメリハリのある領域"がくっきりしているような印象です。しかしTPLの見え味は、これとは異なるように感じます。

※スタッフの主観に基づいたイメージです

TPLアイピースで月のクレーターを観察した際など、背景の真っ暗な領域からクレーターの明るさまで、一瞬で輝度が上がったり下がったりする印象です。天体写真などでアンシャープマスクを掛けたときのような「フチがしっかりある」という感じではなく、「フチ」が無い…と言うべきなのでしょうか。このためかどうか分かりませんが、月面クレーターの "輝き感" は、LEやAbbeよりも一層強く感じられました。

 

タカハシwebサイトで公開しているデータをこちらに転載します。

タカハシwebサイトより転載

AbbeやLEとの比較は全て「エアリーディスク内の出来事」で、果たしてこのようなごく僅かの差が実際の見え味に影響するのか?と思う方も多いでしょう。しかし私の感想としては確かにTPLのほうがシャープに見える、と思います。

 

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ここまでTPLアイピースのいい所ばかり書いてきましたが、使用に際し注意が必要な点もあります。

1.アイレリーフが短い

2.視野は広くない(48°)

3.見口ゴムの折り返しに「慣らし」が必要

 

TPLはレンズ構成枚数の少ない古典的な設計を出発点としており、アイレリーフは長くありません。TPL-6mmやTPL-9mmの金物設計を見るとアイレンズ部分の金物が眼の側に飛び出しており、少しでも覗きやすくしたい…という努力は感じますが、それでも眼鏡が必須な方にはなかなか厳しいと感じます。

私は近視(望遠鏡のピント調整で補正できます)に加えて軽度の乱視(同:できません)があるので、できれば眼鏡を掛けたまま覗きたいです。しかしTPL-25mmでさえ、眼鏡を掛けたままでは全視野を一度に見渡すことがギリギリ出来ませんでした。高倍率で観察すれば乱視の影響は比較的穏やかになるので、私は眼鏡を外して覗くことができました。TPL-6mmやTPL-9mmでは目の周りの皮膚をアイカップに押し付けるようにして使用する格好になります。

 

見かけ視界は48°と広くはありませんので、いずれにしても「広い視野で臨場感たっぷりの見え味」というタイプのアイピースではなく、TPLは「中心像のシャープネスとコントラスト」に特化した製品という認識です。(良質なバローと組み合わせれば周辺像は改善できると思います。)

 

それから、ゴム見口も新しくなっています。

TPLのゴム見口はやや硬めで、最初は折り返しても数分で元に戻ってしまいました。ですが何度か折り返しているうちに馴染んできたようで、今は一度折り返せばしばらくそのままの状態を維持できるようになりました。

 

31.7mmスリーブ部分の意匠も新しくなっています。

個人的にはお洒落な感じがして好みですが、いかがでしょうか?

 

今回も長文の記事を最後までご覧くださりありがとうございました。TPLアイピースこれから天体望遠鏡を手にする方のハイグレード標準アイピースとしてはもちろん、明るくシャープな中心像を求めるマニアの方の追加アイピースとしても、自信を持ってお勧めできる製品です。ご検討をどうぞよろしくお願いいたします。

 

商品ページはこちらです。↓↓↓

www.starbase.co.jp

※眼視は個々人の身体(眼球→網膜→脳)を使って楽しむ行為です。見え方そのものや、見え方に対する「好み」も人それぞれです。本記事の内容はあくまでもスタッフの主観に基づいたものですのでご了承ください。

 

 

 

タカハシの7×50ファインダーをガイド鏡化するアダプターのご紹介です!

今回はスターベースオリジナルの天体撮影便利グッズのご紹介です!

先日販売を開始した「7×50ファインダー ガイド鏡化アダプター」は名前の通りタカハシの7倍50mmのファインダーをガイド鏡として使用できるようになるアダプターです。

対物側は M41.5 P=0.75 のオスネジとなっております。
反対側は31.7mmスリーブの構造です。

7×50ファインダーに取り付けると以下のような感じになります。

画像では白いファインダーを使用していますが、もちろん黄色いタイプのファインダーにもご使用いただけます。取り付けの際は、下の画像の赤線部分で接眼側を外していただく形になります。ご購入前に、お手元のファインダーのこの部分が取り外し可能か(固着していないか)ご確認をお願いいたします。

ねじ込み式のため取り外せるようになっています

焦点位置は、ほとんどの場合でアダプター後端から外側に1-3mmほど出たところになります。そのため、「ZWO ASI120MM Mini」のような "センサー面を奥まで差し込めるタイプのガイドカメラ" であれば、問題無く無限遠にピントを合わせることができます。

逆に「ZWO ASI585MC」や「ZWO ASI533MC」など、径が太く奥まで差し込めないタイプのカメラはご使用いただけませんのでご注意ください。

本アダプターの適合

ZWO ASI120MMminiを取り付けた様子

また「QHY 5L-II M」のような"全体の直径が31.7mm以下のガイドカメラ"の場合、取り付け時に対物レンズに落下させないように注意が必要です。必要に応じて当店オリジナルの落下防止アダプター(同焦点リング)を併用いただくこともご検討ください。

 

さて、実際に鏡筒にも取り付けてみましょう。スタイリッシュでまとまった雰囲気を感じましたが、どうでしょうか。

FSQ-85EDPに取り付けてみました
この鏡筒にはファインダーは標準では付属しておりません

各部の固定がしっかりしていますので、高いガイド精度が期待できます。実は、当ブログ記事「すごいぞ! FSQ-85EDP+フラットナー1.01× で天体撮影」で北アメリカ星雲とペリカン星雲を撮影した際は、このガイド鏡アダプターの試作品を使用しておりました。当該記事にも「恒星が流れて(星が伸びて)いたり、ブレていたりしたコマは1つもありませんでした」とある通り、十分なガイド精度を得ることができました。

少し見にくいですが赤枠の部分にガイド鏡化アダプターを取り付けてあります。
試作品のためシルバーカラーです。この時は「QHY 5L-II M」を使用しました。

「7×50ファインダー ガイド鏡化アダプター」はお値段税込み 3,300円 、数量限定での販売です。ぜひご検討ください!

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