スターベース東京のブログ

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【FS-60CB + FC/FSマルチフラットナー1.04× 実写画像】フルサイズ全面でほぼ完全にフラットになります!

 

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IC1396 2018年8月9日 乗鞍岳畳平にて撮影


◇概要
FC/FSマルチフラットナー1.04×」(以下MFL)は生産終了機種を含む2枚玉FC/FSのほとんどの機種に使用できる新型フラットナーです。鏡筒ごとに最適化されたスペーサーリングである「マルチCAリング」を併用し、

 

ドロチューブ後端 → (カメラ回転装置など) → MFL → マルチCAリング → カメラマウント → カメラ

 

の順で接続します。カメラマウント以降を眼視用リング構成に換えれば眼視用フラットナーとしても使用可能です。マルチCAリングは全7種販売予定です。詳細はこちら(タカハシ発表)をご覧ください。


さて、FS-60CB鏡筒にこのMFLと対応スペーサーリング「マルチCAリング60C」を併用すると、焦点距離370mm / F6.2 / イメージサークル44mmの写真用鏡筒になります。

 

 

◇実写画像とその印象

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FS-60CB + MFL + Canon EOS 6D(IR改造) ISO-3200 360s jpeg撮って出し

 

画像周辺にかけての減光は穏やかで、フラット補正が比較的容易です。APS-Cならばフラット補正が不要となるかもしれません。

 

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FS-60CB + MFL フラット画像(Canon EOS6D(IR改造)、35mmフルサイズ)

 

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FS-60CB + MFL 実写画像(強調処理前)


FS-60CBとMFLの組み合わせでは、35mmフルサイズの中央から最周辺まで、ほぼ完全にフラットな画像が得られます。従来型「FS-60Cフラットナー」とは焦点距離を変えることなく、APS-C周辺部でみられた星像のわずかな「肥大」を完全に抑えています。このことはタカハシ発表のSPOTデータからも分かります。実際に撮影をしてみると、画像処理時に気を遣うことが少ないので大変楽に感じます。

 

強調処理前の等倍画像(サイズの関係で右上1/4のみ)を下に載せました。PCでは保存してからプレビュー、スマートフォンでは画面拡大で、等倍にてご覧いただけます。

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強調処理前画像の右上1/4のみ