スターベース東京のブログ

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【FC-76D + FC/FSマルチフラットナー1.04x 実写画像】ついにFC-76Dシリーズがフルサイズ対応となりました!

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IC1848 胎児星雲 2018年10月8日 長野県王滝村にて撮影

 

◇概要
FC-76Dシリーズ(DC,DCU,DS)の鏡筒に対応するこれまでの補正レンズ(76Dフラットナーなど)は主にAPS-Cサイズまでのセンサーをもつカメラを想定して作られていましたので、今では公称フルサイズ対応でないことに不足を感じるようになりました。

しかし今夏発売の「FC/FSマルチフラットナー1.04x」を併用することで、イメージサークルΦ44mmとなり35mmフルサイズのセンサー周辺まで十分な光量を確保できるようになります。このとき焦点距離589mm / F7.75 です。


F7.75と暗めの光学系となりますが、現代のデジタルカメラを使って十分な露光をかければ、さまざまな天体に対して像のシャープさを活かした撮影をお楽しみいただけます。


◇実写画像とその印象

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FC-76DCU + MFL + Canon EOS6D(IR改造) ISO-3200 360s 撮って出し

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FC-76DCU + MFL フラット画像 (Canon EOS6D(IR改造)、35mmフルサイズ)

 

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FC-76DCU + MFL 実写画像 (フラット補正済み、強調処理前の状態です)



35mmフルサイズの中央から最周辺まで、色ハロをほとんど感じない均一な星像が得られます。本マルチフラットナーは従来型の「76Dフラットナー」にくらべて、主に
1.イメージサークル拡大(Φ40mm→Φ44mm)による公称フルサイズ対応
2.周辺像の改善
3.色(青)ハロの減少
の3点で像質改善効果が格段に高まります。