スターベース東京のブログ

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【FSQ-85EDP+レデューサーQE0.73×】F3.8&周辺まで崩れない星像が魅力!

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オリオン座三ツ星付近 2017年2月28日 ニュージーランド・レイクテカポ湖畔にて撮影

◇概要
FSQ-85EDP("P"なしも同じ)に「レデューサーQE 0.73x」を併用すると、焦点距離327mm / F3.8 / イメージサークル44mmになります。F4を切る明るさとフルサイズ対応の周辺光量の豊富さが魅力です。さまざまに補正レンズを付け替えて、好みの焦点距離をシャープな像とともに実現できるのがこの鏡筒の大きな強みです。

 

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FSQ-85EDP + RD + Canon EOS6D(IR改造) ISO-1600 420s jpeg撮って出し

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FSQ-85EDP + RD + Canon EOS6D(IR改造) フラット画像

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FSQ-85EDP + RD 実写画像(撮って出し)

 

周辺減光は直焦点やフラットナー焦点にくらべ大きめですが、減光の具合が「周辺でストンと急に光量が落ちるタイプ」ではありませんので、フラット補正が容易です。なお上のフラット画像で画像右側の減光はミラーボックスケラレによるものです。

本レデューサーの利点は「周辺像が肥大しない」ことです。倍率色収差(周辺の星の色ズレ)はありますが、色ごとに見れば星像はしっかり点に近い形を維持していますので、色ズレに関しては画像処理的に解決できます。

下の画像は撮って出し画像にLightroom色収差の除去」を適用し、35mmフルサイズの左上300ピクセル四方を切り出したものです。この状態ではフルサイズ最周辺でも星像が肥大せず、若干の変形が認められるのみとなりますので、モザイク撮影にも好適です。

 

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FSQ-85EDP + RD 「色収差の除去」後の35mmフルサイズ左上300ピクセル四方