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大注目のタカハシ新鏡筒 FSQ-80FC!【レビューその1】大きさ・周辺パーツについて

昨年11月にティザー動画"New FSQ"が告知されてからおよそ4か月。3月13日にタカハシの新鏡筒 FSQ-80FC鏡筒 が発売されました!

FSQ-80FC鏡筒の発売が告知されてから本鏡筒に関するお問い合わせを多数いただいております。本記事では大きさや周辺パーツに関する「よくある質問」についてQ&A形式でご紹介いたします。具体的な光学性能については次回以降の記事でご紹介する予定です。

商品の詳しいスペックやご注文はこちらの当店ネットショップをご覧ください。

FSQ-80FCの Q&A

Q1:大きさ感を知りたい。どのくらいコンパクトなの?

A:

FSQ-80FCはFSQ-85EDPよりも49mm短いです(フード収納時)。対物フードはスライド式です。標準付属のアイピースアダプターまで取り付けた状態で、最短時は486mmになります。

このようにFSQどうしを比較すると新FSQのコンパクトさがみてとれます。フードを伸ばしても縮めてもFSQ-80FCの方が短く、パッとみても小さいなと感じます。

Q2:適合する屈折用バッグは?

A:

M48眼視アダプターから先を外してMORE BLUE TP545-M48*0.75メタルキャップを装着すれば、鏡筒バンドを取り付けた状態でもスターベースオリジナル屈折用バッグSSに収納できます!

標準付属の「M72-M48 CMOSアダプター」を外し、別売の「M72-M54 CMOSアダプター」「タカハシ M72一眼アダプター」を取り付けている場合でも、適合するメタルキャップやカメラキャップをすることで収納できます。カメラ等は別途収納となりますが、鏡筒メイン部分がコンパクトで持ち運びやすくなるのが魅力です。

スターベースオリジナル屈折用バッグS を使用すれば、接眼アダプター一式をつけたまま収納することができます。屈折用バッグSは高さがあるので、ファインダーをつけたままの収納も場合によっては可能です。しかしCMOSカメラ等を接続した状態では屈折用バッグSには収納できません。CMOSカメラ一式をすべてバッグに収めるとなると屈折用バッグMとなりますが、今度は長すぎ・大きすぎになってしまいます。

Q3:鏡筒バンドの取り付けはどうすればいい?

A:

対物フードを収納するとコンパクトに持ち運べるFSQ-80FCですが、「鏡筒バンドを取り付けたままフードを最短まで収納できるの?」と感じた方も多いと思います。

鏡筒バンド95WBを取り付けた場合は下図のようになります。

このように取り付けるとフードが干渉せず、重心位置をバンドで保持することができます。

Q4:鏡筒の重心はどこ?バンドは安定する?

A:

FSQ-80FCは、前群にレンズが3枚あり対物側にそれなりの重さがありますが、接眼体も重厚であるため鏡筒全体の重心位置は下画像の赤丸のあたりになります。

画像はフードを完全に縮めた状態です。2本のバンド間隔が短めですが、重心位置で保持できているため安定性は確保できていると感じます。

アリガタは接眼側にずらして配置する必要は無さそうです。保管時の自立しやすさも鑑みて、上の画像のように鏡筒バンドの前後に均等に伸ばしておくのがよさそうです。ただし重いカメラやアイピースを取り付けて、重心位置が接眼体側へ大きくシフトする場合は、アリガタの取付位置を適宜調整してください。

Q5:鏡筒バンド95S は使用できる?

A:

従来品のタカハシ「鏡筒バンド95S」などの鋳物製バンドも取り付け可能ですが、フード伸縮時の直径95mm筒部分の長さが80mmであるのに対して、鏡筒バンド95Sは100mmであり、フードを最短まで収納することができませんのでご注意ください。また鏡筒バンド95WBとは異なり、重心位置に合わせて取り付け位置を移動(アリガタを移動)させることができません。赤道儀に搭載してバランスを合わせるためには「KBプレートS」などが追加で必要になります。

 

!!注意!! 銀色の継ぎ目の取り扱い

FSQ-80FCの中央付近にある前後の筒をつなぐ銀色の継ぎ目は内部のレンズを支えている部品です。社内テストでは継ぎ目を鏡筒バンドで圧迫しても星像への影響はありませんでした。ですが一般論として鏡筒バンドの締め付けすぎは禁物です。純正品「鏡筒バンド95WB」の場合は付属しているスティックネジ(つまみネジ)を手で回すくらいの力に留め、六角レンチを使って力いっぱい締めるのは避けてください。

接合部の小さなネジには触らないでください。

Q6: ドローチューブ繰り出し量15mmってどのくらい?

A:

FSQ-80FCのドローチューブ繰り出し量は15mmと、屈折鏡筒としてはたいへん短く感じられます。実際に最大まで繰り出した様子はこのようになります。

FSQ-80FCではこの15mmだけドローチューブを繰り出すことができます。短く感じますが撮影では問題なく使用できます。

眼視でもタカハシ製アイピースを使用した場合は問題なく無限遠にピントが合いますが、一部の他社製品ではそのままでは合焦しない組み合わせもございます。また、天頂ミラーをはじめとする眼視用の周辺機器の接続も光路長を計算した上でご使用ください。

 

筒外焦点位置は接眼体の後端から159mmとなります。接眼アダプター接続環(FSQ-85ED)」の後端からでは152.5mm(設計値)となります。お使いのアイピースや天頂ミラー等の光路長を計算しつつご使用ください。

Q7:他社アイピース・天頂ミラー等でピントが出ないことはある?

A:

あります。例えばタカハシ純正の「天頂ミラー50.8」を使用して31.7mmアイピースで観望する場合は、回転装置Mを外した状態で「 50.8アダプター(屈折用)(短)」を接続すると無限遠にピントが合います。この天頂ミラーは付属の31.7アダプター込みで光路長117.5mmなので、光路長の短い社外品を使用する場合はドロチューブをより多く引き出す必要が、光路長の長い社外品を使用する場合はドロチューブをより繰り入れる必要があります。そのような操作をドロチューブ繰り出し量15mmの範囲内で実現できない場合には、例えば50.8アダプターを光路長の10mm長い別製品「50.8アダプター(屈折用)」に変えるなどの対応が必要になります。

また、これらはアイピースの焦点位置について考慮していません。タカハシのアイピースの焦点位置は31.7mmスリーブの付け根にありますが、他社製品のアイピースや50.8mmアイピース等で焦点位置の異なる場合は個別に光路長を合わせる必要があります。

 

なお天頂プリズムは「対物レンズとの相性により弊社が推奨する眼視性能に満たないため非推奨」です。究極の鏡筒には、色分散を生じない天頂ミラーをご使用ください!

 

!!注意!! 後端のレンズへの接触

FSQ-80FCは接眼体の後端ギリギリまでレンズが組み込まれています。

システムチャート通りの接続であれば干渉の心配はありませんが、例えば社外品の天頂ミラーの50.8mmスリーブが純正品(長さ30mm)よりも長い場合や、50.8アダプターを光路長のきわめて短い製品に交換した場合などは、差し込んだパーツの50.8mmスリーブの先端が第5レンズに当たってしまいます。

このようなケースもありますので、システムチャート通り(天頂ミラー等も含めて)ではない場合は、必ずアクセサリーと第5レンズの干渉にご注意ください。心配な場合は無理に試さず、事前にお問い合わせください。

 

Q8:オートフォーカサーは取り付けできる?

A:

FSQ-80FCの接眼体はドローチューブの繰り出し量が短いことを除き、外寸は従来品のFSQ-85EDPと同じです。

オートフォーカサー等の取り付けもFSQ-85EDP用のアタッチメント等を使用することで取り付けできます。
例として ZWO EAF ZWO EAF用 FSQ-85ED/106ED 等用アタッチメント 取り付けてみました。

ただし使用時の注意点として、ドローチューブ繰り出し量が15mmと短いのでフォーカサー動作範囲の設定を厳密に行い、ドロチューブ端点までモーターが回転しないようにしてください。

Q9:KBスペーサー45Bは必要?

A:

FSQ-80FCと同時発売の「タカハシ KBスペーサー45B」は鏡筒バンド95WBとアリガタ220Bの間に挟むことで、鏡筒とアリガタの間隔を広げることのできるスペーサーです。
合焦ハンドルを下にする場合は不要ですが、鏡筒を180°回転してドロチューブロックネジを下にするような向きで取り付けると、ドロチューブロックネジがアリガタと干渉するため、KBスペーサー45Bが必要になります。

同様に鏡筒を横向きに取り付ける場合は、微動ハンドル(減速微動装置)や取り付けたEAFが床(接地面)とぶつかってしまうため、スペーサーの併用をお勧めします。こちらは撮影用途でZWO周辺機器を取り付けた場合のイメージです。

Q10:レンズヒーターはどこに巻くのが良い?

A:

レンズのセルと鏡筒パイプは独立しています。そのため、鏡筒パイプにヒーターを巻いてもレンズを直接温めることはできません。銀色の継ぎ目はレンズと接触するパーツではありますが、冷えやすいレンズの前群まで距離があり、熱が直接伝導する可能性は低いです。これらのことを考慮すると、フードの先端付近に巻くことでレンズ前群に触れるフード内の空気を温めるのが無難ではないかと思われます。

Q11:CMOSカメラの取り付けはどうすればいい?

A:

FSQ-80FCには「M72-M48 CMOSアダプター」が標準で付属します。このアダプターを使用すればM48ネジ・バックフォーカス55mmの標準規格となり、多くのCMOSカメラを追加のアクセサリー無しで接続することができます。また内側にM48(2インチ)のフィルターを取り付けられます。

ただし、M48でカメラに接続した場合、フルサイズ最周辺で極々わずかなケラレが発生します。撮影に大きな影響はないかと思われますが、フルサイズカメラの接続には内径の広い「M72-M54 CMOSアダプター」(別売)の使用をオススメします。「ZWO CAA」をはじめとするM54接続の周辺機器を使用したい場合にも必須のアダプターです!こちらは内側にM52のフィルター用ネジが切ってあります。

 

!!注意!!M48からM54にネジ径を広げる接続は非推奨

「M72-M48 CMOSアダプター」の後端に「ZWO M54-M48アダプターL0」のような光路長を追加しないタイプのリングを接続し、M54のネジとして使用するのは避けた方がよいでしょう。「M72-M48 CMOSアダプター」のM48ネジの根本には段差が存在するため、この段差と「ZWO M54-M48アダプターL0」が干渉して不安定になる可能性があります。カメラ側のシステムがM54ネジ規格であれば、迷わず「M72-M54 CMOSアダプター」(別売)をご使用ください。

Q12:一眼レフカメラを接続したい

A:

一眼レフカメラを使用したい場合は、「M72 一眼アダプター」(別売)を使用すると、従来のタカハシ鏡筒と同じ規格となります。バックフォーカスは56.2mmとなり「カメラマウント DX-WR(EOS)」、「カメラマウント DX-WR(Nikon)」、またはその「相当品」を使用することで光路長を合わせて接続することができます。

一方で「M72-M48 CMOSアダプター」は標準で付属しますから、他社製品でバックフォーカス55mmに合わせて作られているM48カメラマウントを使用することもできます。追加で購入する必要があるのはカメラマウント1つのみなので、こちらの方がリーズナブルになる場合が多いです。
例えば、「Askar M54カメラアダプター ML (SONY E, Nikon Z, Canon RF 用)」はバックフォーカスが55mmになるように設計されています。

 

画像あり!周辺機器の取り付けイメージ

実際にさまざまな周辺機器を取り付けた時のイメージです。

使用例で使われているパーツの紹介です。

おすすめパーツその1

ASTROLABE タカハシ式ファインダーアリミゾ

タカハシのファインダーM5ネジ規格に適合し、ファインダーに接続することができます。加えてブリッジプレート100にも取り付けできるため2つ以上の機器を取り付ける使用例その1のような使い方ができます。シルバーでおしゃれに全体の配色を統一させられるのもおすすめポイントです!

おすすめパーツその2

Askar 32mm F4 ガイドスコープ

Askar 32mm F4 ガイドスコープ

ガイド鏡の中でもコンパクトで使いやすく軽量です。こちらもシルバーを選べば全体の配色を合わせられます。ネジ3点で固定するタイプで鏡筒との軸合わせができるのも魅力です。

まとめ

この記事では、まずはFSQ-80FC鏡筒を実際に使うための検討事項や、周辺パーツとの組み合わせについてご紹介いたしました。次回以降のブログ記事で、皆さまが気になっているはずの光学性能や、他の鏡筒との比較などについて深く掘り下げていきたいと考えています。

また、今回の記事では鏡筒の詳しいスペックには触れませんでした。気になる鏡筒の詳細は当店ネットショップのページをご覧ください。

商品詳細・ご注文はこちらから↓↓↓

www.starbase.co.jp