スターベース東京のブログ

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★徹底比較★ 人気上昇中! Antlia(アントリア)フィルターのご紹介です!!

みなさんは「Antlia(アントリア)」というフィルターメーカーをご存じでしょうか?

2025年に天文ハウスTOMITAさんが輸入を開始してから、当店でも供給を受けて販売を始めました。日本国内でも少しずつ存在感が高まってきており、実際にシェアが伸びているのを感じます。

Antliaのラインアップは、モノクロ撮影ワンショットカラーカメラでのナローバンド撮影において、フィルター選びで悩まれている方にぜひご注目いただきたい製品がたくさんあります。今回は当店ネットショップに掲載している各製品について、

という流れで、Antliaのフィルターを詳しくご紹介していきます。

※ネットショップ非掲載商品もお取り寄せ可能です。個別にお問い合わせください。

1.Antliaってどんなメーカー?

Antlia(アントリア)は、天体写真用フィルター(LRGB、ナローバンド、マルチバンドなど)を中心に展開するメーカーです。十分な実用性能を備えながら比較的手に取りやすい価格帯で供給量も多いという点が大きな魅力です。

特に

・両面多層コーティング
・迷光や反射の抑制
・基板の平面精度
・星周りのハローの抑制

といった点に力を入れており、これまでにご購入いただいたユーザー様からも「ハローが出にくい」「安心して使いやすい」といった評価をいただいています。

 

化粧箱を開けると高級感のあるケースが現れます。四隅の磁石で上蓋が閉じる仕様になっています。しっかり保持されるため、不用意に外れにくい点も好印象です。(出荷時にはフィルターは追加梱包されています)

 

2.Antliaフィルターのご紹介の前に!

フィルター透過率グラフの「読み方のコツ」3点

(1) 半値幅(FWHM)

目的波長に対して、その透過率が半値(半分)になるような波長幅のことです。撮影対象が輝線星雲であれば半値幅が狭いほど背景光(光害や月明かり)を遮断しやすく、星雲のコントラストを高めやすくなります。

一方で、半値幅が狭いということは、特定の波長以外を強く遮断するということでもあります。そのため自然なカラーバランスから離れやすい面もあります。銀河のような連続光の天体では、ある程度広めの半値幅の方が扱いやすい場合もあります。


(2) ブロッキング(OD)

ODは通したくない光をどれだけ遮断できるかの目安です。ODxは、目的波長以外を「10の-x乗しか透過しない」ということを表します。

多くのフィルターメーカーは透過特性をグラフで示していますが、Antliaはそれに加えて、遮断度合いをODの数値でも示しているのが特徴です。

 


(3) ブルーシフトについて

干渉フィルターは光が斜めに入射すると透過波長が短波長(ブルー)側にシフトします。このブルーシフトの影響はF値が明るいほど大きくなり、光学系によっては周辺像ほど影響が出やすくなります。

対物レンズの端から入射して光軸中心へ結像する光のブルーシフト量は、中心像における単純計算でおおよそ次のようになります。

・F2.0:Hαで約-8.6nm / OIIIで約-6.6nm
・F3.3:Hαで約-3.3nm / OIIIで約-2.5nm
・F4.0:Hαで約-2.2nm / OIIIで約-1.7nm
・F5.0:Hαで約-1.4nm / OIIIで約-1.1nm

例えばHαフィルター(半値幅7nm)をF2.0の光学系で使うと、光軸中心に結像する光において、対物レンズ中心に入射した光と端に入射した光では透過波長が8nm以上ずれてしまいます。その結果、本来透過したいHα以外の光も混ざりやすくなり、コントラスト低下の原因になります。

そのため干渉フィルターの半値幅は光学系のF値によるブルーシフト量も考慮して選ぶことが大切です。実際には上記の計算値に加えて「写野周辺に結像する光」のぶんだけ少し余裕を持って選ぶことで、写野全体で均一なコントラストを得やすくなります。

 

3.当店ネットショップの掲載商品一覧

当店ネットショップの商品ページはこちらです。

以下の一覧の「下へ」をクリックすると、各商品の解説へ移動します。

【LRGB(モノクロ向け)】
1. LRGB V-Pro / 50mm枠なし 下へ
2. LRGB Dark / 50mm枠なし 下へ

【単波長ナローバンド(モノクロ向け)】
3. Antlia 3nm Pro ナローバンド / 50mm枠なし(SII / Hα / OIII) 下へ
4. Antlia 4.5nm EDGE ナローバンド / 2inch(SII / Hα / OIII) 下へ

【デュアルバンド(カラーカメラ向け)】
5. ALP-T 3nm Hα & OIII / 2inch 下へ
6. ALP-T 5nm Hα & OIII / 2inch 下へ
7. ALP-T 3nm SII & OIII / 2inch 下へ
8. ALP-T 3.5nm SII & Hβ / 2inch 下へ

【マルチバンド(光害カット効果)】
9. Triband RGB Ultra II / 2inch 下へ
10. Quad Band Anti-Light Pollution / 2inch 下へ
11. 8-EL UHC Pro Visual Enhancer / 2inch 下へ

 

4.モノクロカメラ向けフィルター

【LRGBフィルター 4枚セット】


  1. LRGB V-Pro / 50mm枠なし
    ・R:G:Bの光量比を1:1:1に近づけるような設計
    ・G-Rの間にギャップがある → 多少の光害カット効果

    メモ:夜空が十分に暗い環境でなくても比較的高コントラストのRGB画像を得やすい設計です。多くの場合に扱いやすいモデルです。


  2. LRGB Dark / 50mm枠なし
    ・可視光域全体を均一にRGBへ色分けするような透過特性
    ・石英ガラス(低膨張)を使用し耐久性に優れる

    メモ:夜空の暗い場所で良質なLRGB画像を撮りたい方におすすめです。


LRGB V-Pro と Dark(主な違いと選び方)

両者とも当店取扱いは50mm枠なしセットで、厚みは3mm±0.05mm、OD4.5クラスとなっていますが、材質や露光比などに違いがあります。

V-Pro:RGBの露光比がおよそ1:1:1 / 589nm付近のギャップ構造
→ (多少の)光害の影響を軽減しやすいのが特長です。

Dark:可視光全域を通す設計 / 石英ガラス(低熱膨張)による温度安定性や耐久性
可視光の情報をできるだけ多く取り入れるのと共に、低温環境下や長期運用でも安定した結果を期待しやすいのが特長です。

基本的には、真っ暗な環境で最良の写真を目指したいなら「Dark」、若干の光害を感じる環境や青ハローの気になる鏡筒では「V-Pro」というように選び分けていただくのがよいと思います。


【単波長ナローバンド】


  1. 3nm Pro ナローバンド / 50mm枠なし(SII / Hα / OIII)
    ・急峻なスペクトル特性により星の周りのハローも低減
    ・推奨:F3.6以上(メーカーによればF3までは使用可能)

    メモ:淡い星雲をできるだけ高コントラストで写したい場合におすすめです。


  2. 4.5nm EDGE ナローバンド / 2inch(SII / Hα / OIII)
    ・パルス形の波長特性でブルーシフト耐性が高い
    ・Fの明るい鏡筒でも使用可能

    メモ:幅広い光学系に合わせやすく、扱いやすいのが魅力です。


ナローバンド 3nm Pro と 4.5nm EDGE(主な違いと選び方)

・3nm Pro:Fが暗めの光学系で、コントラストを最優先したい方向け

・4.5nm EDGE:明るい光学系でも扱いやすさを重視したい方向け

3nm Proシリーズは50mm枠なしタイプ、4.5nm EDGEシリーズはM48ねじ込みタイプです。お使いのシステムに合わせてお選びください。


5.カラーカメラ向けフィルター

  1. ALP-T 3nm Hα & OIII(2inch)
    ・3nmの狭いバンドパス、非常に高いコントラストを得やすい
    ・推奨:F4以上

    メモ:ワンショットカラーカメラでナローバンド撮影を始めたい方に、まずご検討いただきたい1枚です。


  2. ALP-T 5nm Hα & OIII(2inch)
    ・明るい光学系(F2〜F3クラス)でも使用可能
    ・5nmでも十分に高いコントラストを得やすい

    メモ:鏡筒を選ばずに使いやすいのが魅力です。


  3. ALP-T 3nm SII & OIII(2inch)
    ・SII輝線のコントラストを大きく向上させやすい
    ・推奨:F4以上

    メモ:人気モデルです。別途Hαを撮影しておけば、カラーカメラでSHO(SAO)合成も可能です。


  4. ALP-T 3.5nm SII & Hβ(2inch)
    ・淡いSIIとHβをより強調しやすい
    ・推奨:F4以上

    メモ:Hβを透過する珍しいフィルターです。通常とは異なる画像表現を楽しみたい方におすすめです。


■ ワンショットナローバンド撮影の最初の1枚
カラーカメラをお使いの方に、最初の1枚としておすすめしやすいのは「ALP-T Hα & OIII」です。Hαは多くの星雲で明るい輝線であり、OIIIも比較的使いやすいため、カラーセンサーとの相性がよい組み合わせです。

しばらく楽しんだあと、2枚目としておすすめなのはSIIを撮影できるフィルターです。例えば「ALP-T 3nm SII & OIII」と「ALP-T Hα & OIII」の2種類で撮影することで、コントラストを高めた表現やSHO合成も楽しめるようになります。

3nm 5nm(Hα&OIIIフィルターの選び方)
・光害などが強く、より狭い半値幅を求める場合 → 3nm
・明るい光学系で透過低下を避けたい場合 → 5nm

使用する光学系のF値や撮影環境に合わせてお選びください。


6.光害カットフィルター

  1. Triband RGB Ultra II(2inch)
    ・RGBのカラーバランスを崩しにくい設計
    ・F2まで対応

    メモ:銀河や反射星雲などにも使いやすく、汎用性の高いフィルターです。


  2. Quad Band Anti-Light Pollution(2inch)
    ・一部の近赤外線も透過し、銀河などのS/N比をより高めやすい
    ・F2まで対応

    メモ:連続波長を持つ天体を、よりコントラスト高く写したい場合に向いています。


  3. 8-EL UHC Pro Visual Enhancer(2inch)
    ・眼視・電子観望向けのUHCフィルター
    ・眼視なら口径20cm以上の鏡筒がおすすめ

    メモ:OIIIなどの輝線が強い星雲の眼視向けです。


光害カット:トライバンドクアッドバンド(主な違いと選び方)

両者ともに光害をしっかりカットしつつRGBのバランスを保ちやすいフィルターです。輝線のみを透過させるタイプよりも用途が広く、銀河や反射星雲などにも使いやすいのが特長です。

・トライバンド:RGBバランスを崩しにくい設計

・クアッドバンド:近赤外線も透過する

クアッドバンドは近赤外線も活かせる点が魅力ですが、カメラの保護フィルターがIR/UVカットである場合は、その効果を十分に活かせないことがあります。カメラとの相性も踏まえてお選びください。

 


7.よくある質問

【Q1】ε-160ED(F3.3)やR200SS(F3.8〜F4)で、ALP-T 3nmは使えますか?
【A】口径の端でのロスはありますが、使用自体は可能です。ただしブルーシフトの影響により、フィルター本来の能力を十分に発揮できない場合があります。まずは失敗しにくいフィルターを選ぶのであれば、半値幅が多少広いALP-T 5nmや、より安全策として市販品で多く採用されている半値幅7nmのフィルターをおすすめすることもあります。

【Q2】OIIIでハローが盛大に出たことがあります。Antliaなら解決しますか?
【A】ハローやゴーストは、光学系・カメラのウィンドウガラス・バックフォーカス・フィルター位置などによっても変わるため、必ずしも発生しないとは言い切れません。ただ、Antliaのフィルターで良好な結果を得ているユーザー様は多くいらっしゃいます。

【Q3】Antliaのフィルターをカメラレンズの前玉側(ねじ込み)で使えますか?
【A】物理的に取り付けできる場合はありますが、十分な性能を発揮できないことがあるため、基本的にはおすすめしておりません。

【Q4】2inchと50mm枠なし、どちらがよいですか?
【A】一般的には、ねじ込みで取り付けできる2inch(M48、48mm、50.8mm等と呼ばれることもあるサイズです)が扱いやすいです。ただし、明るい光学系にフルサイズカメラを組み合わせる場合などは、2inchでは周辺像でわずかにケラレが生じることがあります。そのような場合は50mm枠なしタイプがおすすめです。ご不明な点がありましたらご遠慮なくお問い合わせください。

【Q5】メーカーの推奨する対応F値について、スターベースの解釈を教えて!

【A】メーカーの推奨する最小F値は、大雑把に申し上げれば「同社の他のフィルターを使うよりもコントラストが高くなる境界値」のように捉えていただくのが安全です。特にFの明るい光学系やフルサイズセンサーを使用する場合は、中心から周辺まで均一なコントラストで描写するために、フィルターの半値幅を狭くしすぎないで「全領域・全光束が確実に透過できるような安全策」を選んだ方が結果にご満足いただけることもあります。ご不明な点がありましたらご遠慮なくお問い合わせください!

【Q6】フィルターを使った撮影で、画像処理に気を付けることはある?
【A】フラット補正は必須とお考えください。光学系の周辺減光が無い場合でも、画角の中心と周辺で(フィルターへ入射する光の傾きが変わるため)色が変わったり、特にナローバンド系のフィルターを使用した場合には「不規則なフラットムラ」が生じることは多々あります。そうした光学系~カメラまでの一式に生じる「ムラ・特性」を除去するために、フラット補正は必ず実施してください。

 

 


Antliaのフィルターにぜひご注目ください!

Antliaのフィルターは、目的に応じてさまざまなタイプがラインアップされています。当店ネットショップに掲載していない製品でもお取り寄せは可能です。製品選びも含め、ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

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