多くのお客様よりご希望をお寄せいただいておりました、Mewlon-250CRS鏡筒が、このたび常時展示品の仲間に加わりました。実際のサイズ感、それぞれの架台に載せた時のバランス感などを店頭にてお確かめいただけます。
ご検討中の方もそうでない方も、ぜひお越しください!!皆様のご来店をお待ちしております。
多くのお客様よりご希望をお寄せいただいておりました、Mewlon-250CRS鏡筒が、このたび常時展示品の仲間に加わりました。実際のサイズ感、それぞれの架台に載せた時のバランス感などを店頭にてお確かめいただけます。
ご検討中の方もそうでない方も、ぜひお越しください!!皆様のご来店をお待ちしております。
QHYCCD様のご厚意により、大量のカメラの展示品をさせていただけることになりました。これにともないQHY製品の取り扱いも拡大いたします!
実物を見てみたいという方へ、ZWO ASIシリーズとの差やそれぞれの特長をまとめた資料をご用意してお待ちしております!まずは店頭だけですが、ネットショップへの掲載等は順次行ってまいります。
本日「屈折用バッグL」が発売になりました!
TOA-130NSやTSA-120(N)などの大型屈折鏡筒がすっぽり入る「TAKAHASHI」ロゴいりのバッグです。
着脱式の上下の間仕切りが付属していているのでSTARBASE80のような軽量な望遠鏡セットにもオススメです。
こちらも本日発売となった「FC-100DC + 経緯台SBセット」にもオプションでお得に追加可能となっています。
そのFC-100DC + 経緯台SBセット、何といってもその軽快さがウリで、鏡筒と架台を合わせても約7.3kg。これはEM-11赤道儀単体とほぼ同じ重さしかありません。
「球状星団や系外銀河などの暗めの天体も惑星の観察も気軽に楽しみたい!」という方にお勧めできるのがこちらのセットです。
10cmF7.4の屈折望遠鏡でありながら組み立てたまま簡単に両手で持って移動ができるので、街中や見晴らしの良くない場所でも積極的に望遠鏡を出して見えるところまでちょくちょく移動しながら楽しむといった使い方ができます。
10cmフローライトアポクロマートのFC-100DCはメシエ天体などの明るい天体を一通り楽しめる光量はもちろんのこと、眼視優先に設計された高い高倍率性能で惑星の観察もこなせるオールマイティーさが魅力。
13cm級のニュートン式反射も同様の理由でお勧めできますが、組み立てて気軽にすぐ使え、かつコントラストが高く「美しい」屈折望遠鏡の像を楽しみたいという方にはぜひこちらのセットで楽しんでいただきたいと思います。
◇概要
ε-180EDは焦点距離500mm / F2.8の鏡筒です。副鏡(斜鏡)の遮蔽を考慮した実効F値は3.1ほどとなります。
ε-130Dに比べると2まわり近く大きく重いのですが、その圧倒的な速写性と隅々までシャープな像質の高さを評価され、発売以来多くの皆様にお使いいただいております。最近のカメラの性能向上によって「Fの明るさは必須ではない」時代になってきましたが、それでもやはりFの明るさがもたらす恩恵は確実に存在します。淡い対象を丁寧に撮る場合だけでなく、雲の流れる夜、各対象にあまり時間を割けない夜などには、実効F3.1のε-180EDが大いに活躍するでしょう。
※10年以上弊店にて展示している個体での撮影です。その間さまざまに使ってきましたが、光軸は一度も修正せず今回のテスト撮影となりました。
光軸やスケアリングが少しずれてしまっているのはご容赦ください。それでも星像が非常に「鋭い」ことはご覧いただけると思います…!(2022.03.11追記)
ε-180EDは星の収束が大変良いので、明るい星に出る十字の光条が最もはっきり見える位置で、明確にピントの山がわかります。また下記のようなメリットも感じます。
・星に色ずれや色ハロがほとんど見えないので、星を点として素直に表現できる
・星の占める面積が少ないので星々の背景にある構造がよく見える
・暗い星はしっかり小さく、明るい星は光条を伴って大きく写るので、星々の明るさ関係が写真に写る大きさにきちんと現れ、宇宙の奥行き感を感じやすい
・光条に星色が乗るので、HDR的手法を使わなくても星の色を表現しやすい(スパイダーを持つ光学系に共通して言えることですが…)
一眼レフデジタルカメラではミラーボックスのケラレが避けられず、PC白画面に筒先を当てるだけの簡易フラット補正ではこれをきれいに補正できません。フラット補正に関しては工夫が求められます。
鏡筒としてはかなりのシャープさを持っていますので、小型センサーの(そして、ミラーボックスのない!)冷却CCD/CMOSカメラを使った深宇宙の撮影にも活躍できるでしょう。たとえば本記事の作例で、マイクロフォーサーズ相当にトリミングすると
このくらいの画角を得られます。Fの明るさと隅々までシャープな星像を高次元に両立させたい方へ、ε-180EDはきっと大きな力になってくれると思います。
◇概要
ε-130Dは焦点距離430mm / F3.3の鏡筒です。副鏡(斜鏡)の遮蔽を考慮した実効F値は3.8ほどとなります。
実は眼視にも使えますがメインの用途はやはり天体写真です。εはさまざまな面で「暴れ馬」だと言われますが、このε-130Dは小型・コンパクトで光軸も狂いにくく、フラット補正も小口径屈折望遠鏡並みに容易で、実に使いやすい鏡筒だと感じます。持ち前の速写性と焦点距離の短さから、オートガイドなしでも星を点として写しとめられる可能性も高く、はじめての天体写真用機としても安定した成果を出していただける「身近な」存在になると思います。
実写してまず驚いたことが「フラットが簡単に合った!」です。PCのモニターに白画面を表示させ、そこに白い紙を1枚当てて鏡筒先端を押し当て、カメラ回転方向とピント位置は撮影時のままにして得たフラット画像が、ミラーボックスのケラレ箇所を含めほとんどピッタリ合い、まるで小型屈折鏡筒のフラット補正をしているかのように快適に画像処理に進むことができました。ε-130Dはフラット補正が(そんなに)難しくない!これは皆様にもお伝えしたい本製品の大きなアドバンテージです。
また、今回の撮影に用いた鏡筒は店頭で6年間展示していたものです。今まで何度も鏡筒バンド着脱・移動運搬をし、ミラーにもホコリが視認できるような状態での持ち出しでしたが、ご覧のとおり全面にわたりほとんど均一・シャープな星像が得られました。
ちなみに、この撮影時の光軸は
このような状態でした。光軸の追い込み具合と星像の関係の目安としてご参考にしてください。
※これは鏡筒を筒先が上を向くように立てて撮影したもので、接眼体や銘板の取り付けられた「正面」の向きから「まっすぐ」覗いた状態とは見た目が90度回転しています。
構造上、輸送等によって光軸がずれる可能性はゼロではありませんが、それでも元来イプシロンシリーズは頑丈な構造なので、心配は少ないほうです。
もし光軸がずれても/鏡面清掃の後は、本作例くらいの星像の状態でよければ、完全に厳密に光軸を追い込む必要はありません。※もちろん、さらに光軸を追い込んで、星の形の均一性を高めることもできます!
反射系特有の「星の色乗りの良さ」(十字の光条へ色がにじみ出るので星色の表現をしやすいように思います)、実効Fでも4を割る明るさ、それにEM-11にも搭載可能な軽量コンパクトさが魅力のε-130D鏡筒は、天体写真を撮りたい皆様にお勧めできるトータルバランスに優れる製品です!
こちらのページにてご紹介していたタカハシの
「PM-1 極軸体用35ピッチアダプター」が、この度当店ネットショップに掲載となりました。PM-1の赤緯体を外し、このパーツを代わりに取り付けることで、PM-1をPM-SPのような形で使うことができるようになります。この状態での重量は約3.6Kg。コンパクトな高剛性・高精度赤道儀として星景・星野写真に使いやすくなります!
価格は税別7,500円です。お求めはネットショップからどうぞ!
◇概要
M-210(ミューロン210)に「μフラットナーレデューサー」を併用すると、焦点距離1961mm / F9.3 / イメージサークルΦ30mmになります。
「ミューロン」といえば眼視中心像のシャープさとメンテナンスの容易さ(主鏡部分を取り外しても光軸がほとんどズレない=後日詳しくご紹介予定です)がウリですが、対応補正レンズを取り付けることで一眼デジカメや冷却カメラでの本格的な天体撮影にも対応できるようになります!先日のM-180Cに引き続き今回はM-210での撮影結果をご紹介します。
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・スポットダイヤグラムの示す通りの星像が得られています。周辺部では星が∧型に写りますが、よほど拡大して見るのでなければ気にならないと思います。それよりも中心像のシャープさは「やはりミューロン」と言うべき期待通りのもので、気流に恵まれれば銀河や星雲のかなりの詳細まで写し取ることができます。
・周辺減光は「PCの白画面に紙を敷いて、そこに筒先を当てて撮る」フラット画像でほとんど綺麗に補正できました。Φ30mmのイメージサークルまでは基本的にはこの方法で問題ないと思います。
・イメージサークルを超える35mmフルサイズのカメラでも全面に渡り撮影を楽しめます。ただしイメージサークル外の最周辺部では減光が激しいので、そこはトリミングで切り落とすか、または十分な露光時間(できればトータル2時間以上)をかけてノイズを減らすか、工夫が求められます。
・オートガイドは先日発売の「ミューロン180/210でオートガイドするためのアリガタ」併用が有効で、このパーツ+ZWO 30mmF4ミニガイドスコープ+M-GENを使ったこの日のテストではズレ量は「2時間で17秒角ほど(EOS6Dでは25ピクセルほど)」でした。これは鏡筒内部に由来する(主鏡のスライド機構や副鏡を吊っていること?)と思われ、防ぐことはできませんが、ミューロン180/210は元々が眼視用の鏡筒ですので「補正レンズ併用でここまで写る」という結果のほうを肯定的に捉えていただきたいと思います。また、最近のデジカメを使えば感度を上げることで各コマの露光時間を短くし、星が流れないようにすることも十分可能ですから、この点は克服可能です。
・M-180Cではスパイダーが3本なので6本の回折光条が発生しますが、M-210ではスパイダーが4本のため回折光条は4本(天の東西南北に対して+ではなく×型)写ります。ピント合わせはこれが最もハッキリする位置を目安にできるので便利です。
最後に、薄明開始後にあわてて撮った夏の天体たちもご紹介します。眼視にも撮影にも、Mewlon-CRSだけでなくM(ミューロン)も良いですよ!!