A. ASI183MC Pro / 税込104,600円 センサーが小さいために他のカメラよりもクローズアップ撮影の効果があり、たとえばFS-60CB + レデューサーC0.72×(焦点距離255mm)と組み合わせるとアンドロメダ銀河が対角いっぱいに写ります。このようにカメラレンズや小型の屈折望遠鏡、εシリーズ鏡筒などを使って主要な銀河や星雲を大写しにしたいような場合に活躍します。各ピクセルが極めて狭い間隔で配置されているので画素数はCanon EOS6D(フルサイズ一眼レフ)とほぼ同じくらいあり、これはA3プリントでも十分鑑賞できるほどです。ただし各ピクセルが小さい=ピクセルごとの受光面積が小さいので、Fが暗くて長焦点のシュミットカセグレンなどよりもFの明るい短焦点εシリーズなどのほうが(センサーへ届く光の密度が高くなるので)相性が良いと言えます。 <こんな方にオススメ> ・カメラレンズ / 小型屈折望遠鏡 / εシリーズなどで、主要な天体をクローズアップで高精細に撮影したい
B. ASI533MC Pro /税込117,700円 正方形センサーを採用したユニークなカメラです。ピークQEは80%で、これはカラーカメラとしてはセンサー感度が優秀であることを示しています。上のASI183MC Proとはセンサー形状は異なりますが面積は同程度です。ASI183MC Proと比べると画素数がやや控えめ(各辺3008ピクセル)で、大伸ばしプリントよりはPCやスマホの画面で表示させるのに向いているスペックです。が、その分1つひとつのピクセルにはたくさんの光が届きますので、例えばF7-8前後の屈折望遠鏡などで淡い星雲のクローズアップ撮影に用いたり、F10前後のカセグレン式鏡筒で系外銀河を狙ったりするのには向いています。画素数が少なめ(約905万画素)なのでPCへの負荷も少なく、多数枚コンポジットなどの画像処理を進めやすいのも魅力です。 <こんな方にオススメ> ・屈折望遠鏡やFの暗いカセグレン式鏡筒などで、見かけの小さい天体を大写しにしたい
D. ASI2600MC Pro / 税込261,700円 ASI294MC Proよりも一回り大きなセンサーを持つ製品です。天体撮影に初めて取り組む方の多くが Canon EOS KissシリーズなどのAPS-Cデジタル一眼レフカメラをお使いであったことと思いますが、本製品はそれらと同じAPS-Cサイズのセンサーで、しかもモノクロではなくすぐにカラー画像を得られますから、ある意味ではデジタル一眼レフカメラで培った「慣れ」がかなり通用するとも言えます。Φ30mm程度のイメージサークルを持つ鏡筒であれば周辺まで良像を得られるため、フルサイズのカメラよりも対応鏡筒が多く存在しているのも魅力です。デジタル一眼レフカメラからのスムーズなステップアップをしやすい製品です。 <こんな方にオススメ> ・デジタル一眼レフカメラとなるべく近い感覚で、冷却カメラに移行して撮影を続けたい
E. ASI071MC Pro / 税込193,700円 こちらも上のASI2600MC Proと同じAPS-Cセンサー機ではありますが、感度面ではより新しいASI2600MC Proに一歩譲ります。価格のアドバンテージを活かして周辺パーツをきっちり揃えたりしやすいのが魅力です。 <こんな方にオススメ> ・なるべく低価格でAPS-Cセンサーの冷却CMOSカメラが欲しい
G. ASI6200MC Pro / 税込523,500円 こちらも35mmフルサイズですが、長辺が約10000ピクセルとなる圧倒的な高画素が最大の持ち味です。一般的なカメラではアンダーサンプリング気味になりがちな鏡筒(FSQ、εなど)と組み合わせることで、これまではモザイク合成によってしか得られなかった高精細&超高画素数の撮影が可能になります。1枚あたり約110MBとなる元画像の大きさ、センサーが大きいことに由来する周辺減光の影響増大などは避けられませんが、それでもこのカメラでしか撮れないものが明確にありますので、ご用途と一致している場合には本当にお勧めです。 <こんな方にオススメ> ・シャープな短焦点鏡筒と組み合わせて、超精密なカラー写真をカラー合成無しに撮りたい