スターベース東京のブログ

スターベース東京のブログです。店頭の様子や機材情報を中心に書いていきます。不定期更新。

タカハシ鏡筒と各社カメラをつなぐカメラマウントのご紹介

タカハシ鏡筒とカメラをつなぐ「カメラマウントDX-WR」「カメラマウントDX-60W」は真鍮製の外リング・しっかりした造りで定評がありますが、本日はこれらの【相当品】を作る方法を2種類ご紹介します。

【相当品】を使うことによって、純正ラインナップの Canon EOS / ニコン に加えて各社のカメラをタカハシ鏡筒に接続できるメリットがあります。一方で純正品はこうした相当品よりも高価ですが、頑丈さや内面ツヤ消し塗装などの仕上がりは大変丁寧で、価格に見合う価値は十分にあるでしょう。

----------
スターベースネットショップでは、Canon EOS / ニコンF / ソニーA / ソニーE / ペンタックスK / Canon EOS M / フォーサーズ / マイクロフォーサーズ / 富士フイルムX の各マウントに対応する【相当品】を、使用可能な状態に組み上げた状態で販売しております!
望遠鏡接続側~カメラセンサー面の距離が純正品と同じになるようにリングを組み合わせているので、直焦点撮影だけでなく、レデューサーなど各種補正レンズを併用する場合にも純正品と同様にお使いいただけます。
・カメラマウントDX-WR相当品はこちら
・カメラマウントDX-60W相当品はこちら
よりお求めいただけます。
----------

以下、【相当品】の作り方です。

①市販のTリングの内リングを交換する

f:id:starbase:20180620130150j:plain

f:id:starbase:20180620130145j:plain

左が純正品、右が相当品です。


市販のTリングの外リング(カメラ接続側)はそのままに、内リング(鏡筒接続側)を純正カメラマウントと同等のワイドリングに取り換えることで、タカハシ鏡筒に対応させることができます。純正品のようにカメラマウント内径を広く確保できるので、フルサイズ等の大型センサーをもつカメラでもケラレの心配が少ないのが魅力です。


※Tリングを構成する内リングはメーカーごと・マウントごとに寸法が異なります。お手元のTリングを用いて相当品を作る場合には、まず内リングのテーパー部最大径を測り、同じ径をもつワイドリングをお求めください。

※「カメラマウントDX-WR」相当品を作るためのワイドリングは3種類あります。それぞれのテーパー部最大径は、ワイドリング(EOS)が52mm、ワイドリング(Nikon)が49mm、ビクセンTリング(N)用ワイドリングが49.4mmです。

※「カメラマウントDX-60W」相当品を作るためのワイドリングは2種類あります。それぞれのテーパー部最大径は、ワイドリング60C(EOS)が52mm、ワイドリング60C(Nikon)が49mmです。


②市販のTリングに「Tリング用ワイドリング」をねじ込む

f:id:starbase:20180620140207j:plain

左のTリングに右の「Tリング用ワイドリング」をねじ込んで…

f:id:starbase:20180620140202j:plain

こうなります


市販のTリングに「Tリング用ワイドリング」をねじ込むことでも、カメラマウント相当品を作ることができます。この方法はどのカメラマウントに対しても有効で、最もシンプルで簡単ですが、「Tリング用ワイドリング」の内径がΦ39mmほどしかないため、フルサイズセンサー機などではケラレが生じます。

「カメラマウントDX-WR」相当品を作るにはTリング用ワイドリング(一般用)を、「カメラマウントDX-60W」相当品を作るにはTリング用ワイドリング60Wを、それぞれご利用ください。

※「Tリング用ワイドリング」は76Dレデューサーと併せて使うことができません!(レデューサー後部に干渉し、ねじ込めません)ご注意ください。


※①②ともに、リングの組み合わせによっては、望遠鏡接続側~カメラセンサー面の距離が純正品より大きく/小さくなり、無限遠に合焦しなかったり結像性能に影響する可能性がありますのでご注意ください。)

 

 

広告を非表示にする

スターベース限定!月惑星の撮影マニュアルをプレゼントします

火星の大接近を控え、じわじわと「31.7アイピース差し込み型CMOSカメラ」の需要が高まってきているようですね。当店でもこうしたお問い合わせを受けることが増えてきました。

うまく使えば手軽に素晴らしい画像を得られるこうしたカメラですが、多くの方がおっしゃるのは「使い方がわからない」「パラメータ設定箇所が多すぎて大変」「たくさんのソフトを横断するのはなんだか敷居が高そう」…そこで! スターベースでは実際にこうした機材を所有・使用しているスタッフたちが

f:id:starbase:20180602195402j:plain

を作成しました!!本編フルカラー30pで各ソフトの使い方・パラメータの設定方法・撮影と画像処理のコツ(ノウハウ)など具体的な内容を充実させました。

Windows対応のフリーソフトのみを使って、はじめての方でもクオリティの高い画像を得られる、その一つの手助けになればいいなと思っています。もちろん冊子を読んで不明なことがあれば、すぐにご連絡ください。スタッフがサポートいたします。

 

f:id:starbase:20180602200405j:plain

6ページ目。図が豊富で視覚的にわかります

 

本冊子は【スターベースで天体用CMOSカメラをご購入いただいた方】へ無料で差し上げます。店頭販売か、ネットショップでのご注文に対応しておりますので、惑星用カメラでお悩みの方はぜひ、よろしくお願いします!

starbase.dw.shopserve.jp

広告を非表示にする

タカハシ「TCA-4」拡大率の計算と一覧表

タカハシ「TCA-4」は、アイピースを併用して月や惑星の拡大撮影を行うためのアダプターです。バローレンズとは異なり【中に入れるアイピースや本体チューブの伸縮によって拡大率を変えられる】のが魅力です。

 

TCA-4内部には外径Φ42mmまでのアイピースを入れることができ、タカハシ現行製品ではLE-5mm~30mmと、Abbe / Erfle / TOE の全アイピースが使用可能です(LE-40mm / LE-50mm / TAK-UW は外径が大きいので使用不可)。

 

TCA-4使用時の「拡大率」の計算式と注意事項、タカハシ製アイピースと主要なカメラを使った場合の各拡大率を下の一覧表にまとめました。

 

画面拡大、または保存→プレビューでご覧ください。

 

f:id:starbase:20180513205737j:plain

 

広告を非表示にする

【ミューロン180Cのイメージサークル】Φ8mmまでは十分実用可能?

※本記事の全画像は、スマートフォンなら画面拡大、PCなら保存→プレビューで等倍でご覧いただけます。

 

 

ミューロン180C、210は量産に向いたDall-Kirkham型で、中心像のシャープさが魅力ですが、周辺像が乱れるのがデメリットとしてさまざまな場所で語られてきました。しかし本当に、ミューロンは中心像「しか」使えないような鏡筒なのでしょうか?

本記事では実写画像をもとに「中心から何mmくらいで像が乱れ始めるか」を確認していきます。 

f:id:starbase:20180425141633j:plain

2018年3月25日 21時55分58秒~ シャッタースピード 10ms(1/100s) / ゲイン 166(41%) 1000フレーム撮影(.AVI 動画にて)×8枚モザイク ※Astronomik ProPlanet742フィルター使用

ミューロン180Cを用いた月面モザイク画像です。本画像はZWO ASI174MMで8枚モザイクしていますが、そのうちの1枚(スタック後)はこちらです。

 

f:id:starbase:20180425141629j:plain
これにシャープ処理をやや強めにかけたものが下の1枚目、それにスケールを入れたものが2枚目です。

 

f:id:starbase:20180425141625j:plain

f:id:starbase:20180425141621j:plain


ミューロンは「中心像は点だが少しでも外側ではコマ収差が出始める」と言われ、実際たしかにその通りではあります。設計値だけをみれば、Φ6mmくらいから外で像の乱れが気になる可能性があるでしょう。ですが大気の状態やセンサーの選び方によっては、本画像のようにΦ8mmくらいは十分実用範囲内となりえます。


本撮影に使用したASI174MMはセンサーサイズ5.86µmと割と大きめなので画像の粗が目立ちにくく、ASI224MC(3.75µm)やASI290MC(2.9µm)では実用範囲がΦ8mmを下回るかもしれませんが、それでも前者はセンサーの対角長さ6.0mm、後者は6.4mmですから、こうしたカメラではセンサー全面にわたりシャープな画像が得られることと思います。


冷却モデルのASI290MC-Coolなどでは、(Fの暗さやミラーロック機構がないことがネックではありますが)補正レンズなしでも惑星状星雲などの撮影に好適です。

 

広告を非表示にする