スターベース東京のブログ

スターベース東京のブログです。店頭の様子や機材情報を中心に書いていきます。不定期更新。

【FC-100DF+FC-35レデューサー0.66×】眼視主体のスタンダード機でFを明るくするスーパーレデューサーです

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オリオン座三ツ星付近 2018年12月15日 福島県下郷町にて撮影

 


◇概要

FC-35レデューサー0.66×」は2013年に発売となった新型レデューサーで、口径100mm以上のFC/FSのほとんどの機種に適合して周辺画質改善と焦点距離短縮を行う補正レンズです。取り付ける鏡筒に応じて「CAリング」というスペーサーリングを変えることで補正効果を最適化する仕組みの、いわばマルチレデューサーです。

2枚玉のスタンダード眼視用望遠鏡のF値を大幅に明るくし、画角の拡大と露光時間短縮ができるという意味で、同じく汎用補正レンズである昨夏発売の「FC/FSマルチフラットナー1.04×」とはまた別の魅力があります。

 

FC-100DF鏡筒CAリング100Dを併用)との組み合わせでは焦点距離を740mm(F7.4)→480mm(F4.8)へ短縮し、かつ35mmフルサイズの周辺まで星が円形を保つように画質向上できます。イメージサークルは35mmフルサイズをカバーするΦ44mmです。
 

 

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FC-100DF + FC-35RD + Canon EOS6D(IR改造) ISO-2500 300s jpeg撮って出し

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FC-100DF + FC-35RD + Canon EOS6D(IR改造) フラット画像

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FC-100DF + FC-35RD 実写画像 (撮って出し)



画面全域にわたり星像の崩れは少なくシャープ感が保たれています。直焦点やマルチフラットナー併用時にくらべて2倍以上の夜空の範囲を一度に撮影することができるのが大きな強みです。F/4.8となるのでFSQシリーズの直焦点よりも明るいのも魅力です。

 

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FC-100DL + FC-35RD(撮って出し)

これは同じレデューサーを限定販売の「FC-100DL」に接続して撮影したものです。この鏡筒は眼視メインの設計で焦点距離900mm(F9)ですが、このレデューサーを併用すると焦点距離590mm(F5.9)に短縮でき、また星像は35mmフルサイズの全域でかなりシャープになります。直焦点のF9では長い露光時間が必要なので銀河や星雲の撮影を諦めていたという方も、F5.9ならば現代のデジカメやCMOSカメラを使って気軽に撮影をお楽しみいただけます!

 

焦点距離を短縮し画角を2倍以上に広げる」「F値が明るくなるので短い露光時間で天体撮影を楽しめる」という長所を活かした星空の撮影に、FC-35レデューサー0.66×をぜひご検討ください!

 

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この組み合わせで写真撮影を行うのに特価したお得なセットもご用意しました!

 

FC-50にカメラ回転装置(SKY90)を経由してFC/FSマルチフラットナー1.04×を取り付けるためのアダプターができました!

タイトルが長くてすみません…。でも、まさにその通りのアイテムなのです。今回はちょっとマニアックな内容です。

 

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赤矢印の先が「M47-M55.9AD」

 

すでに生産終了となって久しいですが多くの方にご愛用いただいている「FC-50鏡筒」は、FC/FSマルチフラットナー1.04×との相性が非常によく、35mmフルサイズの全面でほとんど無収差といえるほどの結像性の高さを誇ります。ただ、今までは「カメラ回転装置(SKY90)」を取り付ける方法が無く、すでに「カメラ回転装置(FC-50)」をお持ちの方しかこれを使うことができませんでした。

 

※「マルチCAリング50」に付属のM47-M55.9変換リングでは形状の制約からカメラ回転装置(SKY90)の回転機構が機能せず、一方これを使えるようにするために間に「ドロチューブ延長筒(FS-60C)」を挟むと今度は無限遠にピントが出ない…という問題がありました。

 

そこで、FC-50のM47ドロチューブからM55.9(M56)の「カメラ回転装置(SKY90)」にネジ径を変換するアダプターで

・光路長が十分に短い

・M47ネジには内側にストッパー部を持つ

・外径が回転装置と干渉しない程度に小さい

・取外しやすいように外側にローレット加工がある

を同時に満たすリングがあるといいな…ということで製作いたしました。それがこの「M47-M55.9AD」です!

 

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こんな形をしています

 

FC-50鏡筒をお持ちの皆さん!これ(とカメラ回転装置(SKY90))を使って天体撮影はいかがでしょうか!

 

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「FS-60CBお気軽星見フルセット」の販売を開始しました!

 

昨年末にネットショップにてご紹介を開始していました、当店としてはユニークな「これだけあれば一通りの星空観察が楽しめる」という完全フルセット

FS-60CB お気軽星見フルセット

の販売が開始となりました!

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セット内容=FS-60CB鏡筒、鏡筒バンド、アリガタ、NEW KDSマウントII、マスタークラシックカイ三脚(雲台部分は除く)、屈折用バッグM(専用中仕切り付き)、天頂プリズム31.7MC、PHOTON ED 8mm / 3.2mm、収納用きんちゃくとケース

 

頑丈な三脚と経緯台式微動マウント、天頂プリズムとアイピース、それらの収納ケース一式のセットです。このまま気軽に持ち出して天体の観察が楽しめます。FS-60CBは小型で扱いやすい2枚玉ながらフローライト対物レンズを採用したシャープな見え味が特長で、今では夕方に西の空に明るい金星の満ち欠けや、明け方の木星の縞模様など、高倍率の月惑星の観察にも好適です!

 

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使用時のイメージ

 

マウント部分の在庫がなくなり次第終了となります。アイピースの変更などのご希望にも柔軟に対応しますので、この機会にぜひ小型でずっと使えるタカハシのFS-60CBをご検討ください!

 

 

 

展示棚整頓 & EZM(正立天頂ミラー)の店頭展示をはじめました!

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背景が引き締まったコントラストの高い像が魅力のブランドン。

 

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天頂ミラー&プリズム、ファインダーの展示もたくさん!

 

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双眼装置の見比べも可能です。

 

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ビノテクノさんのEZM(正立天頂ミラー)です。

 

本日は店舗入り口から向かって右側の展示棚の整頓と並び替えを行いました。ショーケース本体も中の製品たちもピカピカです!

 

合わせてビノテクノさんのEZM(正立天頂ミラー)の展示も開始しました。2枚のミラーを使って正立像と90度視を同時に実現する製品で、像の劣化が起こりにくいのが魅力です。

 

店頭のさまざまな鏡筒やアイピース等に加えて、こちらも実際に試していただけます!お手元の鏡筒やアクセサリーを持ち込んでのチェックも大歓迎です。ぜひスターベースへお越しください!

 

 

 

Founder optics FOT85鏡筒とスコープテックZERO経緯台の展示を開始いたしました!


黒いボディに緑のアクセントが鮮やかな Founder optics(ファウンダーオプティクス) FOT85鏡筒と、小型なのにものすごく堅牢、アイデアが詰まったスコープテックZERO(ゼロ)経緯台の展示を始めました。見に来てくださいね!

 

 

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ZERO経緯台にFOT85鏡筒を取り付けたところです。三脚はタカハシ製VBメタル三脚+架台アダプターカメラ雲台3/8インチです

 

Founder optics(ファウンダーオプティクス)FOT85鏡筒
口径85mm、焦点距離560mm、F6.6。3枚のレンズ間隔を離したスタイルのEDアポクロマート屈折鏡筒です。基本性能の高さとともにレンズの調整も良くできていますので星像がとてもきれいです。

 

・スコープテックZERO経緯台

小型の片持ちフォーク式の架台ですが、想像以上に強度が高く、FOT85鏡筒との組み合わせではイジワルして鏡筒を揺らしてもすぐに揺れが減衰します。アームの角度を自在に変えられますのでお使いになる鏡筒によって角度を変えたり、折りたたんでコンパクトに収納できたりします。

 

ぜひスターベース東京店で実物をご確認ください。像のチェックもできますのでスタッフにお気軽にお申し付けください!

 

※ZERO経緯台はまだ未発売で、ご予約につきましても2月20日からの受け付けとなります。どうかご了承ください。FOT85鏡筒はご注文承ります!


 

EM-1赤道儀をお使いの方へ!新しい三脚のご紹介です

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VBメタル三脚 + EM-1用架台アダプター



40年ほど前に発売となり当時大好評をいただきました「EM-1赤道儀」。EM-1/1S/2/2S/10/11/200の7機種のうち、EM-1だけ三脚架台の規格が異なり、現行の「メタル三脚SE」や木製三脚に載せることができませんでした。

 

しかし未だに多くのEM-1ユーザーさんがいらっしゃることを考慮し、この度昨年発売の「VBメタル三脚」にEM-1赤道儀を載せるためのアダプターを製作いたしました。

 

このアダプターはPM-1赤道儀などで使われていた王冠状のはめ込み規格を利用してVBメタル三脚にかぶせるようにして(側面の3点の手回しネジで)固定する仕組みです。毎回の着脱には架台下ボルトのねじ込みなどが不要で、側面のネジを押し付けるだけで簡単に固定できますので、当時の木製三脚に比べてかなり楽に使用いただけると思います。

 

ただし、VBメタル三脚は軽量コンパクトで持ち運びが容易という特長がある一方で、当時の木製三脚ほどの堅牢さはありません。軽量鏡筒での眼視や撮影にはお勧めですが、重めの鏡筒を安定して運用したい場合には別の方法をご検討ください。

※「メタル三脚SE」や現行の木製三脚にEM-1を載せるための追加工を施す、このようなアダプターを介してビクセンさんの三脚に載せる…など。それぞれ注意事項がありますので詳細はネットショップのお問い合わせフォームからお尋ねください。

 

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搭載例。スターベースでは当時の1軸モータードライブのオートガイド改造も可能です。詳しくはお問合せください

 

 

 

 

 

 

 

マスヤマアイピースの取り扱いをはじめました!

 


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伝統の「Masuyama」ロゴ!

 

日本では24.5mm径アイピースが全盛の1980年代。高品質な日本製アメリカンサイズアイピースとしてマスヤマアイピースは発売されました。いずれもシャープでヌケの良い像だったのを記憶しています。

 

マスヤマアイピースが大きくリニューアルされて発売中です。大きな特長は、
・見掛け視界85度の広角仕様(10、16、20、26、32mm)
・10mm、16mmはとてもコンパクト
・昔のモデルと同様ヌケの良い視界
・20mm以上のモデルは無理のない50.8mm径差し込み式
・双眼望遠鏡での使用も考慮して作られています

なのです!日本製ならではの質感の良さも魅力的です。

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レンズコーティングも良質です!

 

<ラインナップ>

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85度というワイドな見かけ視界の10mm、16mm、20mm、26mm、32mm

 

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見かけ視界50度前後ながら視野周辺まで像の崩れが少ない45mm、50mm、60mm

 

 

 

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中央は初代マスヤマ10mm(生産終了品)、両脇が現行品のマスヤマ10mmと16mmです。現行品は見口や外周にゴムリングが取り付けてあり、より使いやすくなりました。そして見かけ視界の大きさの違いが圧倒的です。

 

スターベース東京店で展示中です。実際に望遠鏡に取り付けてご覧いただけますのでスタッフにお気軽にお申し付けください。在庫も確保しております!